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佐久の花酒造 株式会社

 

人と人の関係でつなぐ手間ひまかけた酒の味

高橋さん

創業は明治25年。髙橋酒造店の名で、地域に密着した酒造りを続けてきた蔵です。戦時中の米不足の時期に一時休んだ蔵を、昭和30年に「佐久の花酒造」の名で復活させ、今では丁寧な造りと上品な酒の味わいで知られる、全国的に人気の蔵となっています。

「業界全体の清酒の売り上げが低迷する中、どうしたら良いか試行錯誤の毎日でした」と話すのは、5代目の蔵元杜氏・髙橋寿知さん。東京でシステムエンジニアとして務めた後、31歳の時に家業を継ぐため地元へ戻ってきました。どんな製品なら売れるのか、当初は都内の地酒専門店など、こだわりの店を訪ね歩いていたそう。そこで消費者も小売店も「特徴のあるおいしいお酒」を求めているという手ごたえを感じた髙橋さんは、酒造りのラインや手のかけ方など、これまでのノウハウを思い切ってがらりと変えたといいます。「今では珍しくない手法ですが、洗米を10〜15㎏ ずつの小分けにして、時間を測って手洗いしたり…。大吟醸に使う手法をほかの商品にも広げ、手間を惜しまず丁寧に造ることを心がけました」。

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都内の店舗に置いてもらうまでに4年の歳月をかけながらも、尽力が実を結び、今では県内を中心に東京や関東などでも評判を得て、全国の酒通から高い支持を得ています。ホテルやレストランで「佐久乃花」と出会った人が、蔵やアンテナショップまで足を運び、褒めてくれることもあるそうです。

「レストランなどでは、現場の人の力が加わって、酒の味をさらに良くしてもらっている。だから酒を造る現場が頑張るのは当然」と笑う髙橋さん。さまざまな人との信頼関係やつながりを忘れず、エンドユーザーにつながるまでに多くの助けを得ていることを意識しながら酒造りを続けることが、ヒットにつながる法則だと話してくれました。

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