厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、習慣的に朝食を食べない人の割合は、男性10.7%、女性6％（平成21年版）にのぼり、男女とも20歳代・30歳代の比率が高くなっています。そのうち男性32.7％、女性25.2％は、小学生から高校生までの間に朝食をとらない習慣が始まったそうです。
朝食は、エネルギー不足の脳に栄養を補給する大切な役割を担っています。朝食を食べない子どもは集中力がなく、ボーっとしていることが多いのに比べて、朝食をきちんと食べる子どもは学習意欲が高く、体調が良いという研究結果も出ています。
きちんと朝食をとるためには、生活リズムの見直しも必要です。夕食の時間が遅かったり、夜更かししたりすると、起床時間に影響し、結果「食べる時間がない」「食欲がない」といった悪循環になりかねません。睡眠時間をたっぷり確保し、お腹が空けば、自然と食欲もわいてきます。
とは言っても、「朝は何かと忙しい」ご家庭も多いことでしょう。簡単な料理で効果的に朝食をとるポイントは、体温を上げる効果の高いたんぱく質を含む食品を食べること！和食ならご飯と味噌汁に納豆や干物などをプラス。パン食なら牛乳やハムエッグを加えてみると良いでしょう。
「キレる子ども」「イライラする子ども」「疲れやすい子ども」に共通する特徴のひとつに食生活の乱れがあげられます。食事は栄養を補給するだけでなく、家族とのコミュニケーションを図る絶好の場でもあります。ご家庭それぞれにいろいろな事情があると思いますが、家族揃って朝食を食べるように習慣づけられると良いですね。

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