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(2021年6月24日)
しらかね ひろと 2004年兵庫県出身 佐久長聖高等学校3年生 3歳から柔道を始める 第43回全国高等学校柔道選手権大会男子60kg級優勝 長野県高校総合体育大会柔道競技大会優勝 8月の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場予定
柔道をはじめたのは3歳のとき。柔道経験者の父親に連れられ地元(神戸市)の町道場に体験に行き、その場で自分から「やりたい」と言ったそうです。自分では全く記憶になく、物心ついたときには熱中していたように思います。中学、高校でも柔道に打ち込んできましたが、なかなか思うような成績が残せませんでした。高校2年生だった昨年の10月、先生の勧めもあり、良い環境で柔道をするために佐久長聖高等学校に転校しました。今はもう慣れましたが、最初は佐久の冬の寒さに驚きました。
通常は転校後6ヶ月間は大会に出場できないという規定があるのですが、今回は母、祖母、2人の妹も一緒に一家転住したので特例措置となり、すぐに大会に出場することができました。同じような境遇でも寮に入った仲間は出場できなかったので、家族にはとても感謝しています。家族がいたおかげで転校しても生活環境が変わることなく、以前と同じように柔道に打ち込むことができています。
技術と体力が強み。「柔道以外に興味のあることがないので一筋に打ち込めるのだと思います」と白金さん
2021年3月に開催された第43回全国高等学校柔道選手権大会で初優勝しました。全国大会に出場すること自体初めてで、とにかくすごく緊張して、決勝までの6試合全てで延長戦になる厳しい試合でした。振り返ると1回戦が一番危なかったと思います。試合を勝ち進んでいくごとに慣れていき、自分の柔道ができるようになりました。なかなか勝てなかった時からずっと日本一を目指してきましたが、今回は転校に協力してくれた家族や試合に出られない仲間への想いがあり、今までにはないプレッシャーがありました。「優勝したい」から「優勝しなければならない」という気持ちで挑んだ結果が優勝につながったのだと思います。
長野県高等学校総合体育大会柔道競技大会では妹と二人そろって優勝することができました。妹は中学時代も全国中学校柔道大会(全中)で優勝していますが、自分は全中に出ることすらできなかったので、ようやく追いつくことができました。
2021年3月に行われた第43回全国高等学校柔道選手権大会の表彰式の様子
体格に恵まれているわけでも力が強いわけでもないので、技術でカバーできるように普段は技術面の練習を重視しています。非力なので、家ではトレーニングを欠かしません。体重が落ちやすい体質で、柔道をするには細すぎる体型を改善するのも課題。母親に食事面のサポートをしてもらい、とにかくたくさん食べるように心がけています。
父親は仕事の関係で兵庫に住んでいますが、柔道が好きで夜行バスに乗って佐久まで練習を見にきてくれることもあります。日本武道館での全国大会は無観客で会場に入れないにもかかわらず「一番近くで見たい」と駐車場の車の中でYouTube観戦をしてくれました。兄妹が試合のために減量していれば一緒に食べなかったり、増量の時は一緒に食べたり、いろんな苦労を一緒にしてくれます。直近の目標はインターハイ優勝。父親には昔から「やるからには真剣にやれ」と言われているので、その先の目標はもちろんオリンピックでの優勝です。
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しらかね ひろと 2004年兵庫県出身 佐久長聖高等学校3年生 3歳から柔道を始める 第43回全国高等学校柔道選手権大会男子60kg級優勝 長野県高校総合体育大会柔道競技大会優勝 8月の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場予定
長聖高校への転校が転機に
柔道をはじめたのは3歳のとき。柔道経験者の父親に連れられ地元(神戸市)の町道場に体験に行き、その場で自分から「やりたい」と言ったそうです。自分では全く記憶になく、物心ついたときには熱中していたように思います。中学、高校でも柔道に打ち込んできましたが、なかなか思うような成績が残せませんでした。高校2年生だった昨年の10月、先生の勧めもあり、良い環境で柔道をするために佐久長聖高等学校に転校しました。今はもう慣れましたが、最初は佐久の冬の寒さに驚きました。
通常は転校後6ヶ月間は大会に出場できないという規定があるのですが、今回は母、祖母、2人の妹も一緒に一家転住したので特例措置となり、すぐに大会に出場することができました。同じような境遇でも寮に入った仲間は出場できなかったので、家族にはとても感謝しています。家族がいたおかげで転校しても生活環境が変わることなく、以前と同じように柔道に打ち込むことができています。
全国大会初出場で初優勝!
技術と体力が強み。「柔道以外に興味のあることがないので一筋に打ち込めるのだと思います」と白金さん
2021年3月に開催された第43回全国高等学校柔道選手権大会で初優勝しました。全国大会に出場すること自体初めてで、とにかくすごく緊張して、決勝までの6試合全てで延長戦になる厳しい試合でした。振り返ると1回戦が一番危なかったと思います。試合を勝ち進んでいくごとに慣れていき、自分の柔道ができるようになりました。なかなか勝てなかった時からずっと日本一を目指してきましたが、今回は転校に協力してくれた家族や試合に出られない仲間への想いがあり、今までにはないプレッシャーがありました。「優勝したい」から「優勝しなければならない」という気持ちで挑んだ結果が優勝につながったのだと思います。
長野県高等学校総合体育大会柔道競技大会では妹と二人そろって優勝することができました。妹は中学時代も全国中学校柔道大会(全中)で優勝していますが、自分は全中に出ることすらできなかったので、ようやく追いつくことができました。
目標はオリンピック優勝
2021年3月に行われた第43回全国高等学校柔道選手権大会の表彰式の様子
体格に恵まれているわけでも力が強いわけでもないので、技術でカバーできるように普段は技術面の練習を重視しています。非力なので、家ではトレーニングを欠かしません。体重が落ちやすい体質で、柔道をするには細すぎる体型を改善するのも課題。母親に食事面のサポートをしてもらい、とにかくたくさん食べるように心がけています。
父親は仕事の関係で兵庫に住んでいますが、柔道が好きで夜行バスに乗って佐久まで練習を見にきてくれることもあります。日本武道館での全国大会は無観客で会場に入れないにもかかわらず「一番近くで見たい」と駐車場の車の中でYouTube観戦をしてくれました。兄妹が試合のために減量していれば一緒に食べなかったり、増量の時は一緒に食べたり、いろんな苦労を一緒にしてくれます。直近の目標はインターハイ優勝。父親には昔から「やるからには真剣にやれ」と言われているので、その先の目標はもちろんオリンピックでの優勝です。