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クラシックバレエYAGP(ユースアメリカグランプリ) 2020日本予選 プリコンペティティブ部門 第1位
篠原 侑珠さん

しのはら ゆず 2009年生まれ 小諸市出身 小諸東中学校1年生 3歳から饗場絵美バレエスタジオでクラシックバレエを始める ユースアメリカグランプリ(YAGP)2019、2020日本予選ファイナリスト 2020年NAMUEバレエコンクールin長野 小学校高学年トゥシューズ部門 第1位など数々のコンクールで入賞

 

 ライバルの存在が転機に

母親がバレエ経験者だったこともあり、保育園のお友だちが通っていたバレエ教室を紹介していただき通い始めました。自分にとってバレエは好きで始めたわけではなかったので、レッスン日になると「行きたくない」と親と大げんかになり、無理やり引っ張られて行くような状態でした。

転機は小学2年生のとき。バレエの上手な女の子が教室に通うようになり、先生が目をかけているのを感じました。「負けたくない。もっと頑張ろう」というライバル心が芽生え、これをきっかけに積極的に練習に取り組むようになりました。

小学4年生のときに、アメリカのバレエコンクール「ユースアメリカグランプリ(YAGP)2019日本予選」でファイナリストに選ばれ、オーストラリアのバレエスクールに短期留学できる権利を獲得しました。5年生の時に初めて約1週間のバレエ短期留学を経験しましたが、世界中から集まる生徒のレベルは高く、厳しい指導、長いレッスン時間など、世界とのレベルの差に驚きました。翌年も同じ大会で1位になり、ドイツのジョンクランコスクールに短期留学しました。世界のレベルで見ると「自分はまだまだだ」とこのとき実感しました。

 

 重要な体型や食事の管理

中学校担任の武野先生によると 「真っ直ぐで芯が強く頑張り屋」という侑珠さん

平日は学校から帰るとレッスンに行き、20時半頃帰宅。夕飯を食べ、お風呂に入り、ストレッチを行い、宿題をしてから就寝。家では体幹トレーニングや腹筋、時間のある時にはバレエに必要な足裏のトレーニングも行います。宿題がたくさんある日は寝る時間が遅くなりますが、なるべく6時間は眠るようにしています。

バレエは技術の他に「見た目」も重要で、背が高く細身の方が見映えが良いので、体型維持のために食事にも気を遣っています。お菓子の量も制限していますし、パンやご飯を控え目にして、野菜をたくさん食べるようにしています。レッスン後は特に気を遣う必要があるため、栄養バランスの良い食事を母親が作ってくれます。いつもサポートしてくれるのでとてもありがたいです。

 

 将来の道を決めるために

将来の夢はまだ決まっていません。気持ちにムラがあるため、今でも年に何度か「バレエをやめようか」と悩むことがあります。レッスンが上手くいかないときや、海外の名門スクールのダンサーの踊りをネットで見たりすると、自分のレベ

ドイツに短期留学した時の様子

ルの低さを感じてしまいます。中学生になり、友だちが部活動を楽しんでいる姿を見ると、「そっちもいいな」と思うことも。でも、「もっとバレエが上手くなりたい」「日本より海外で活躍したい」という気持ちが今は強いので、将来の道を決めるためにも、自分で選んだ海外のバレエ学校に3〜5年の長期留学をして技術を磨きたいと考えています。将来的には、踊り手としての選択肢はもちろん、バレエに関係する仕事に関わるのも一つの道だと考えています。

10月にはYAGP2022の日本予選を控えています。中学生になり、部門がひとつ上がるので今までより厳しくなると思いますが、ニューヨークの本選に進み、留学権利を獲得するのが目標です。