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第46回全国児童・生徒木工工作コンクール 「Tree Rings賞」小学校高学年の部受賞
浅井 太鷗さん

あさい たお 2010年石川県生まれ 御代田町在住 御代田町立御代田北小学校6年生 2021年、5年生時に制作した木工作品「バベルの塔」が長野県児童・生徒木工工作コンクール「長野県緑の基金理事長賞」を受賞し、全国コンクールにエントリーされ、第46回全国児童・生徒木工工作コンクール「Tree Rings賞」小学校高学年の部受賞

 

 薪割りでひらめき

「Tree Rings賞」を受賞した木工作品「バベルの塔」は、5年生だった2021年の夏休みに約2週間かけて作りました。父親と一緒に薪割りをしていたとき、大きな丸太から剥がれ落ちた木の皮を見て、「捨てられてしまう皮で何か作れないかな」と思ったのがきっかけでした。最初は皮を貼り合わせてダンゴムシを作ろうと考えていましたがうまくいかず、いろいろ組み合わせてみているうちに「縦組みにしたら塔になるんじゃないか」とひらめき、「バベルの塔」をテーマにすることにしました。塔の形は図書館で借りた絵本や絵画を見て研究しました。

苦労したのは皮と皮がなかなかくっつかないので、グルーガンとボンドの2種類を使ったところ。乾くのを待ちながら次に貼るパーツを探したり切ったりして、黙々と作業しました。曲げると割れやすい素材なので少しずつ貼っていくところも大変でした。木の皮にはトゲがあり、何度も手に刺さり痛い思いもしました。特にこだわったのは、塔をきれいならせん状になるように形を整える部分。中に灯りを入れると大きなランプになるようにも工夫しました。持ち運びのための台に固定するところだけ父親に手助けしてもらいましたが、あとは全部自分で作りました。うまくできたので賞を取る自信はありましたが、全国コンクールで賞を取るのは初めてだったのでとても嬉しかったです。

 

 

全国16,035点の中から優秀賞にあたる「Tree Rings賞」に選ばれた「バベルの塔」

 今年は家具に挑戦したい

木工工作コンクールには小学3年生のときから毎年挑戦し続けています。自宅の暖房が薪ストーブなので庭にはいつも薪があり、普段から木が身近な存在なので、夏休みの選択課題も自然と「木工をやってみよう」と思いました。3年生のときに初めて作ったのは「ティラノサウルスの頭」(長野県児童・生徒木工工作コンクール低学年の部で最高賞の「県知事賞」を受賞)。家族で海に遊びに行ったとき、アゴや歯などのパーツに合う流木を拾い集め、組み合わせて作りました。

6年生の今年は、椅子やテーブルなど生活に役立つものを作ろうと思い挑戦しています。長く大切にできる、きちんとしたものを作りたいです。

 

 

 

 

 興味のあることがいっぱい

薪や木工家具など木が身近にある生活。薪割りもお手のもの

以前、学校で消しゴムスタンプクラブに入っていたとき、スタンプ作りに夢中になり、たくさん作ったことがありました。絵を描くのも好きです。バレエと野球を習っていて、小学校の管

楽器クラブではトロンボーンを吹いています。今一番好きなのはバレエです。毎日忙しいけれど、音楽もスポーツも好きなので、どれも楽しく取り組んでいます。中学生になっても時間を作り木工を続けたいと思っています。

今住んでいる家が古民家なので、ノコギリを使って作業したり、板を張ったり、父親を手伝って家をリノベーションすることもあります。

ものを作るのが得意なので、将来は手作りで家具を作る家具職人になりたいです。母親からは「人のためになるような職業についてほしい」とも言われているので、そういった仕事もしてみたいと思っています。