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高円宮杯第73回全日本中学校 英語弁論大会出場            髙橋 優月さん

たかはし ゆづき 2006年佐久市臼田生まれ 佐久市立臼田中学校3年生 令和3年度長野県中学校英語弁論大会に出場 初出場ながら27人中1位となり、高円宮杯第73回全日本中学校英語弁論大会(中央大会)に出場 演題は「Four-Leaf Clovers」

 

 コロナ禍での思いを題材に

中学校で英語の弁論大会開催を聞き、英語は得意科目なので挑戦してみようと思いました。もともと人前で話すことが好きで、得意でもあります。中学入学後から英会話塾に通っていますが、とても流暢な英語を話す日本人の先生への憧れや、人前で話す経験は将来にいきるとの思いから出場を決めました。

弁論のテーマは「Four-Leaf Clovers」。コロナ禍で今まで普通にしていたことができなくなり、当たり前すぎて気づかなかった大切なことに気づくようになりました。学校の授業や友だちと話すこと、規則正しい生活など、日々の生活に隠れている小さいけれど大切なことを四葉のクローバーに例えてスピーチしました。原稿は英語の先生、ALTの先生にも見ていただき、先生方と相談しながら推敲を重ねて作りました。最初に出場した東信大会では4位でした。スピーチ原稿は大会ごとに修正ができたので、県大会出場が決まった後に先生方と相談してさらに内容を修正し、伝え方もジェスチャーを多く入れるなど工夫を加えて県大会に臨みました。県大会でまさか1位になれるとは思っていなかったので、本当に驚きうれしかったです。

 

自分らしく堂々とスピーチができたという県大会。ジェスチャーや表情も意識して表現しました

 伝え方の技術を習得

スピーチで特に難しいのは発音です。同じAでも微妙な発音の違いがたくさんあることを初めて知りました。原稿をALTの先生に読んでいただき、CDに録音して毎日聞き、耳で覚え、自然な発音に近づけるように練習しました。暗唱のため家でもずっとぶつぶつスピーチを唱えながら生活していました。文章を作るために文法などもいろいろ学ぶことができ、とても勉強になりました。

中央大会はビデオ審査でした。本番に強いタイプなので、目の前に人がいたほうが自分らしく堂々と話ができます。聞き手の顔が見えないビデオ録画はやりにくさを感じてしまい、何度も撮り直しをしました。大会はオンライン開催だったので他の出場者のスピーチ映像も見られました。その中のあるスピーチが印象深く心に残っています。経験談を話していましたが、こちらが感情移入してしまうほど内容がしっかりと伝わってきました。いくつかの単語の意味がわからなくても伝わる表現力で、話し方ひとつでこんなにも伝わり方が違うことに驚きました。表情、ジェスチャー、声色、間の取り方など、伝え方にもいろいろな技術があることを学びました。

 

何事にも全力投球の優月さん。好きなK-POPを息抜きにしながら勉強に励みました

 様々な挑戦を将来の糧に

将来の夢は教師になること。友だちに勉強を教えたり、人前で話すことが好きなので、母親から「教師が向いているんじゃない?」と言われたことをきっかけに目指すようになりました。英語も好きですが数学も好きなので、高校では数学をもっと学んでいきたいです。勉強も難しくなると思うので、現状維持ではなくもっと上を目指して努力するつもりです。中学ではバレーボール部のキャプテンをつとめ、部活動にも打ち込みました。高校では部活動に加えて英語のディベートなど、いろいろなことに挑戦して、様々な経験を将来にいかしたいと思います。