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(2023年7月25日)
かわかみ けんた 2001年東御市生まれ 長野県上田千曲高等学校機械科卒業後シチズン時計マニュファクチャリング株式会社入社 ミヨタ佐久工場生産本部製品課勤務 入社2年目の2021年に技能五輪選手に選出。初出場となる2022年11月「第60回技能五輪全国大会」で銀賞を獲得
小さい頃から木工が好きで、小刀で木を削り独楽を作ったり、木材を組み合わせて椅子を製作したりしていました。また、父親が車好きで、整備やメンテナンスを自分でするなど、普段から機械に触れられる環境だったため、自然とモノづくりに興味を持つようになり、長野県上田千曲高等学校機械科に進学しました。
高校で本格的な機械に触れたり、実際に企業の方と交流した経験から、「モノづくりを仕事にしたい」という思いが強くなりました。特に小さな製品の中に様々な技術が詰まっている時計には強い思い入れがあり、シチズン時計マニュファクチャリングに入社しました。
大会ではライブカメラに動揺して成果物を落としてしまうというハプニングもあったそう。「本番は何が起こるかわからないことを実感しました」
入社して最初に配属されたのが、社内で組み上げられた機械(ムーブメント)を完成品にする部門でした。そこでは色々な種類の時計を組むことができ、見ているだけでも楽しく、1日でも早く多くの作業ができるようになりたいと思い意欲的に取り組みました。それが評価され、入社2年目の2021年に技能五輪選手に選出され、2022年に初出場しました。選出後は大会に向けた訓練に入りますが、送り出してくれた職場の方の期待に応えたい気持ちと、負けず嫌いな性格から、とにかく勝つことにこだわって訓練をしました。そのこだわりが逆に自分を追い込んでしまうことも多々ありましたが、「勝つためには何が必要か、どうすればいいか」など常に考えながら取り組めたことが銀賞という結果につながったと思っています。
大会当日は広い会場や大勢のギャラリーがいるなど普段の環境と異なり、とても緊張しました。競技中も緊張から手の震えが止まらずいつもの作業ができませんでしたが、焦らずに品質にこだわる作業を心がけました。品質にこだわることはできたものの、自分の手応えとしては良いものではなかったため、受賞したときは本当に驚きました。表彰台からの景色はとても感動するもので、職場の方はもちろん、高校の恩師からもお祝いの連絡が来たのはとても嬉しかったです。
2023年11月17日から開催される第61回大会にも出場予定。金メダルが期待されています
2023年も大会に出場する予定で、現在訓練中です。2回目の今回は今までの経験を生かし、金メダルを獲るための課題に取り組んでいます。毎月本番形式の模擬試験に挑み、その結果から弱点を洗い出し、次の1ヶ月で対策をしていきます。できなかったことができるようになることで自分の成長を感じられ、とても楽しくやりがいがあります。ときには生産現場で勤務する方から専門知識を学んだり、現場で作業をして効率化のノウハウを学んだり、技能五輪OBに作業を観察してもらいアドバイスをいただいたりしています。競技は個人戦ですが、会社全体が選手をバックアップしてくれる体制が整えられているので、チーム戦のように感じられ、とても心強いです。
この経験で培った考え方や身につけた技能技術を職場にうまく落とし込んで、会社に貢献していきたいと思っています。周りから必要とされる人物になれるようにこれからも努力していきたいです。
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かわかみ けんた 2001年東御市生まれ 長野県上田千曲高等学校機械科卒業後シチズン時計マニュファクチャリング株式会社入社 ミヨタ佐久工場生産本部製品課勤務 入社2年目の2021年に技能五輪選手に選出。初出場となる2022年11月「第60回技能五輪全国大会」で銀賞を獲得
モノづくりに魅かれて
小さい頃から木工が好きで、小刀で木を削り独楽を作ったり、木材を組み合わせて椅子を製作したりしていました。また、父親が車好きで、整備やメンテナンスを自分でするなど、普段から機械に触れられる環境だったため、自然とモノづくりに興味を持つようになり、長野県上田千曲高等学校機械科に進学しました。
高校で本格的な機械に触れたり、実際に企業の方と交流した経験から、「モノづくりを仕事にしたい」という思いが強くなりました。特に小さな製品の中に様々な技術が詰まっている時計には強い思い入れがあり、シチズン時計マニュファクチャリングに入社しました。
大会ではライブカメラに動揺して成果物を落としてしまうというハプニングもあったそう。「本番は何が起こるかわからないことを実感しました」
勝つことにこだわる
入社して最初に配属されたのが、社内で組み上げられた機械(ムーブメント)を完成品にする部門でした。そこでは色々な種類の時計を組むことができ、見ているだけでも楽しく、1日でも早く多くの作業ができるようになりたいと思い意欲的に取り組みました。それが評価され、入社2年目の2021年に技能五輪選手に選出され、2022年に初出場しました。選出後は大会に向けた訓練に入りますが、送り出してくれた職場の方の期待に応えたい気持ちと、負けず嫌いな性格から、とにかく勝つことにこだわって訓練をしました。そのこだわりが逆に自分を追い込んでしまうことも多々ありましたが、「勝つためには何が必要か、どうすればいいか」など常に考えながら取り組めたことが銀賞という結果につながったと思っています。
大会当日は広い会場や大勢のギャラリーがいるなど普段の環境と異なり、とても緊張しました。競技中も緊張から手の震えが止まらずいつもの作業ができませんでしたが、焦らずに品質にこだわる作業を心がけました。品質にこだわることはできたものの、自分の手応えとしては良いものではなかったため、受賞したときは本当に驚きました。表彰台からの景色はとても感動するもので、職場の方はもちろん、高校の恩師からもお祝いの連絡が来たのはとても嬉しかったです。
2023年11月17日から開催される第61回大会にも出場予定。金メダルが期待されています
金メダル獲得を目指して
2023年も大会に出場する予定で、現在訓練中です。2回目の今回は今までの経験を生かし、金メダルを獲るための課題に取り組んでいます。毎月本番形式の模擬試験に挑み、その結果から弱点を洗い出し、次の1ヶ月で対策をしていきます。できなかったことができるようになることで自分の成長を感じられ、とても楽しくやりがいがあります。ときには生産現場で勤務する方から専門知識を学んだり、現場で作業をして効率化のノウハウを学んだり、技能五輪OBに作業を観察してもらいアドバイスをいただいたりしています。競技は個人戦ですが、会社全体が選手をバックアップしてくれる体制が整えられているので、チーム戦のように感じられ、とても心強いです。
この経験で培った考え方や身につけた技能技術を職場にうまく落とし込んで、会社に貢献していきたいと思っています。周りから必要とされる人物になれるようにこれからも努力していきたいです。