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スズキジャパンカップ全日本総合 エアロビック選手権大会 準優勝
甘利 真那さん

あまり まな 2003年小諸市生まれ 長野県岩村田高等学校3年生 小学1年生からブルーマリンスポーツクラブで競技エアロビックをはじめる 2020年12月開催の「スポーツエアロビック2020富山オープン(全国大会予選)」で優勝 2021年11月開催の全国大会「スズキジャパンカップ2021全日本総合エアロビック選手権大会」に出場し、シニア2女子シングル部門で準優勝

 

 初めての夢の舞台で準優勝!

エアロビックは、先に始めた姉の様子を見て「楽しそうだな」と思い、自分も小学1年生の頃に始めました。2年生で初めて大会に出場しましたが、決勝に残れず悔しい思いをしたのをきっかけに本格的に取り組むようになり、4年生のときには県大会で優勝するまでに成長しました。それから高校1年生までの毎年、県大会の個人種目では優勝しましたが、全国大会には出場できませんでした。コロナ禍で大会自体が中止となった年もあり、迎えた高校最後の今回、「個人での演技はこれが最後」と決め、全国大会出場を目標に練習に励みました。

2020年12月、全国大会の予選となる富山オープン大会で優勝し、念願の全国大会出場が決まりました。2021年11月に開催された全国大会会場の大田区総合体育館は憧れの選手たちが踊ってきた夢の舞台。ずっと夢見ていた舞台に立てることがうれしくて、「楽しんで踊りたい」という気持ちで臨みました。全国大会はさすがに周りの選手のレベルが高く、準優勝が決まったときはとても驚きました。

 

 毎日の努力で技を磨く

競技エアロビックは表情も重要な採点ポイント。競技で培った明るい笑顔も魅力的です

中学、高校では部活動には入らず、競技エアロビック1本に専念しました。コーチによるレッスンは週3回、約2時間の練習。大会前は1日プラスして自主練習をしました。母親が水泳のコーチをしているので、体の使い方などのアドバイスをしてくれます。小柄な体格なので軸がブレづらいのが利点ですが、身長が高いほうが技がダイナミックに見えるのが一般的なので、自分の演技を動画で撮影し大きく見せるための手のあげ方など細かい動きを研究するなど練習を重ねました。以前に練習をしすぎて疲労骨折したことがあるので、やりすぎないようにも気をつけました。家では体幹トレーニングや柔軟を日課にしています。

エアロビックの魅力は音楽に合わせて楽しく体を動かすだけでなく、色々な技が入るところ。ですが、高難度の技の修得には通常1〜2年かかります。自分が努力した分だけ多くの技ができるようになり、大会の点数にも表れるので、コツコツ努力して技を磨くのが好きな自分には向いているのだと思います。個人競技とチーム競技があり、ひとりでも仲間とでも、自分の好きなスタイルで取り組めます。体を動かすことが好きな人、表現することが好きな人におすすめしたいスポーツです。

 

 新たな目標に向かって

指先まで美しく見えるよう、小さな動きにもこだわって練習しました

高校卒業後は看護師を目指し、地元の大学に進学します。祖父が病気になったとき献身的に支えてくれた看護師さんの姿を見て目指そうと思いました。エアロビックをやっていたおかげで毎日コツコツ努力する力がついたので、目標に向けて勉強に励み、患者さんだけでなく、家族も笑顔にできるような看護師になりたいです。

新たな目標ができたので個人競技は引退しますが、チームでの演技は続けます。現在所属するクラブでは中学1年〜高校3年生の5人でチームを組んでいます。いい意味で上下関係のない仲の良いチームです。今のメンバーで全国大会に出場した経験もあるので、上位入賞を目指し練習を重ね、楽しみながら競技を続けたいと思います。