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第4回K−1アマチュア全日本大会優勝 山浦 力也さん

sin01やまうら りきや 2000年佐久市御馬寄生まれ 佐久平総合技術高等学校2年 小学1年生から空手をはじめ、中学からは空手と並行してキックボクシングを始める 6月25日に行われた第4回K−1アマチュア全日本大会Aクラス60kg級で優勝 Aクラス大会MVPも獲得 高校ではボクシング部に所属し8月5日からインターハイに出場する

 

初勝利で芽生えた向上心

父が国際空手道場北斗会館の練習生だったので、父に倣い、小学1年生から空手を始めました。最初は自分がやりたいという気持ちよりも、「礼儀を身につけた強い人間になってほしい」という父の思いから、連れられて道場に行くような感じでした。

1年生から試合には出ていましたが、出ては負けるのくり返し。3年生まではずっと同じような状況でした。学校が終わってからの練習だったので、体はキツイ、テレビは見られないため、いつも「行きたくない」と思っていました。

小学4年生の時、大会で初めて白星を上げることができました。初勝利のうれしさは今でもはっきりと覚えています。その大会で3位になることができ、父はもちろん、たくさんの人に褒めてもらい、「もっと勝ちたい」という思いが芽生えました。この試合をきっかけに、空手に取り組む姿勢も気持ちも大きく変わりました。そのおかげで5年生の時には甲信越大会で優勝することができました。

 

sin02キックボクシングに挑戦

中学に入ってからは、空手と並行してキックボクシングを習い始めました。空手道場の先輩でプロのキックボクサーになった小宮山工介さんの試合を観戦して、血が騒いだというか、自分もやってみたいと思うようになりました。キックボクシングは当たりどころが悪いと死に至ることもあるほど危険な競技です。中途半端な気持ちでは絶対にできません。試合にとにかく勝ちたい、勝つんだという気持ちで臨んでいます。

今回優勝したK−1のアマチュア大会ではAクラス60 kg級に出場しました。Aクラスはプロ一歩手前の選手ばかり。そんな強者揃いのクラスで勝ち抜くことができました。試合後プロ契約の誘いもありましたが、プロになると部活やアマチュア大会には出られなくなってしまうので今回は見送りました。残り1年半高校生活があるので、高校在学中は部活のボクシングで結果を残し、K−1アマチュア大会での連覇を目指してやっていきたいと思っています。8月5日にはボクシングでインターハイに出場するので練習に集中して結果を残したいです。

 

目指すはチャンピオン

sin03大会で優勝を経験した今でも試合前は恐怖と戦っています。恐怖を取り払うには練習して気持ちを強くするしかありません。試合前は減量もしないといけません。以前に7kg近く減量しないといけないことがありましたが、減量に失敗してフラフラになり、1回戦負けしてしまったこともありました。たまに息抜きで友だちと遊んだりもしています。ボクシングに限らず他のスポーツも好きなので、体育の授業は大好きです。

見ている人が感動するほど熱い試合ができるのがボクシングの魅力です。強い選手の試合を見て感動する人がいるように、感動してもらえるような試合を自分もしたいと思っています。空手道場では後輩の指導もしているので、強い自分の背中を見せたいという気持ちもあります。

将来はボクシングかK−1でプロになり、佐久市出身のチャンピオンを目指します。