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第6回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス優勝 山浦 迅也さん

1やまうら じんや 1998年佐久市御馬寄生まれ 小学1年生から空手を始め、中学からは空手と並行してキックボクシングにも取り組む 6月10日に開催された第6回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス70kg級で優勝 プロ契約の権利を獲得 今年秋にはプロデビュー戦を予定

 

続けることに意味がある

国際空手道場北斗会館の練習生だった父親の影響で、小学1年生の時に空手を始めました。父親に連れられ道場へ行き、「やるか?」と聞かれ、自然な流れで道場に通うようになりました。今でこそ強くなりましたが、昔は全く勝てませんでした。大会に出ても1回戦負けが多く、良くても3位。どんなに負けても続けることに意味があると思っていたので、やめようとは思いませんでした。
中学時代は空手と並行してキックボクシングを始め、高校では3年間ボクシング部に所属しました。実は高校に入学してすぐに左腕を複雑骨折しました。治りかけた時に練習をしたせいで2度同じところを痛めてしまい、結局2年間試合に出ることができませんでした。3年生になってようやく大会に出場できインターハイにも行けましたが、1ラウンドKO負けという悔しい結果に終わりました。高校時代は苦しい時期でしたが、それを乗り越えたからこそ、今こうして結果が出せたのだと思います。

 

苦難を乗り越えて…

準決勝は見事KO勝ち。道場の先輩・小宮山工介選手によると「道場では後輩たちから慕われるお兄ちゃん的存在」なのだそう

準決勝は見事KO勝ち。道場の先輩・小宮山工介選手によると「道場では後輩たちから慕われるお兄ちゃん的存在」なのだそう

高校卒業後は地元で就職。ずっとプロになりたいと思ってやってきましたが、夢を諦めて社会人になりました。それまで毎日していた練習が週に1、2度しかできない状況になり、仕事に対しても身が入らない日々を過ごしていました。そんな時、同じ道場の先輩でプロ選手の小宮山工介さんが神奈川に「K−1ジム北斗会館」を設立。このジムに誘っていただき、社会人として働きながら、もう一度選手としてプロを目指すことを決めました。その後も社会に出ての厳しさを感じ、悩んだ時期もありましたが、プロになるという目標を持ってK−1と向き合うことで、練習に向かう気持ちも大きく変わり、迷いや悩みも克服することができました。
北斗会館浅科道場は、空手やキックボクシングを教えてくれるだけでなく、合宿やバーベキューなどのイベントもあります。みんな仲が良く楽しい道場なので、空手に興味がある人はもちろん、悩みがある人、打ち込めるものがないと感じている人にもおすすめです。一緒に夢中になれる仲間を増やしたいと思っています。

 

念願の兄弟優勝!

幼少期から練習をともにした弟の力也さん(写真左)。力也さんも同大会の60kg級で優勝。大会3連覇を果たしました

幼少期から練習をともにした弟の力也さん(写真左)。力也さんも同大会の60kg級で優勝。大会3連覇を果たしました

今回K−1アマチュア大会の70 kg級に出場し、念願の優勝を果たしました。Aクラスで優勝するとプロ契約の権利が得られるので、今はプロデビュー戦を待つ状態。やっとスタートラインに立てたので、さらに練習を重ね、いずれはチャンピオンになりたいと思っています。70 kg級と重い階級なので、倒して勝つ選手になるのも目標です。
同じ大会の60 kg級では弟の力也も優勝しました。しかも大会3連覇を達成した最強の弟。自分が怪我で試合に出られない時は、「兄の分まで」といつも以上に頑張る姿を見てきました。弟とは小さい頃からずっとふたりで練習をしてきたので、刺激をもらい高め合える唯一無二の存在です。佐久市出身ファイターとして兄弟で活躍し、地元を盛り上げていきたいです。ここまで来られたのは両親をはじめ、周りの人の支えがあったから。応援を力に変えて、もっともっと強くなります。