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全国珠算学校連盟主催 暗算十段合格 塩川 慶規さん

しおかわ よしき 2005年佐久市生まれ 佐久平浅間小学校卒業、上田市立第二中学校2年生 小学1年生から臼田経理学校で珠算・暗算を習う 第36回全日本珠算技能競技大会第3位 今年3月、暗算十段に合格 珠算五段

 

問題を解くのが面白い

小学1年生の6月にそろばん教室(臼田経理学校そろばん教室)に通いはじめ、そろばんと暗算を習いました。学校から近く、友だちも通っていて、「面白そうだな」と思って始めたのですが、問題を解くのが楽しくて検定にもどんどん挑戦するようになりました。小学3年生で珠算1級、暗算六段に合格し、4年生の時に初めて全国大会(そろばんグランプリジャパン)に出場しました。県大会で2位だったので「いけるかな?」と期待しつつ挑戦したのですが、入賞はできませんでした。全国は大きな壁でとても悔しく、自分はまだまだだと思いました。悔しさをバネに練習に励み、5年生、6年生の時には全国大会で3位に入賞。大きな大会に挑戦できたおかげで負けたくないという気持ちが生まれ、精神力も鍛えられたのだと思います。
暗算の段位認定試験には3年生から挑戦。八段に合格したくらいから十段を意識して練習するようになりました。負けず嫌いな性格なので、できなかった問題、わからない問題は、とことん調べてやり直しをくり返し、克服するようにしています。できなかった問題を解けたときの嬉しさが暗算の魅力です。

 

支えてくれたお母様と一緒に。中学生での暗算十段合格は教室初の快挙。校長先生は「優しく面倒見が良い慶規くんなら夢を叶えられるはず」とエールを送ります

諦めずに掴んだ十段合格
5年生の秋に暗算九段に合格。十段を取るのにまた壁にぶつかりました。暗算最高位の十段は、見取り算30問、かけ算60問、割り算60問をそれぞれ4分以内に回答し、すべて満点を取らないと合格できません。6年生の夏に出場した珠算の全国大会後に一度挑戦をやめましたが、校長先生に「慶規くんなら十段を目指せる」と言っていただき、中学1年生の秋に練習を再開。教室から模擬問題や練習問題を自宅に郵送していただき、家で練習をしました。段になると楽しさよりも時間との戦いになります。急ぎ過ぎると間違え、焦って時間を意識してしまっても間違える。時間の感覚と正確さを意識して平常心で問題に取り組まないといけません。母親に時間を計ってもらい、時間配分を伝えてもらいながら問題を解き、時間の感覚を身につけていきました。
九段に合格してから4回目の挑戦で十段に合格しました。目標が達成できて嬉しかったです。中学生になり部活や学校の勉強もある中での練習は大変といえば大変でしたが、家族や先生方の協力、周りの人の励ましのおかげで、諦めずに努力することができました。校長先生をはじめ、教室の先生方が丁寧に指導してくれたおかげで、合格できたのだと思います。

 

慶規くんはサッカー部。仲良しの兄・航成さんは高校1年生で剣道班。兄弟で文武両道を目指します

将来は医学や理系の道へ
努力しても結果がでないこともありましたが、できなかったことを次に生かそうという気持ちで努力を続けてきました。失敗もありましたが、必要な失敗だったと今は思います。十段合格に挑戦したことで、諦めないことの大切さを学ぶことができたので、これからもいろいろなことに挑戦していきたいです。
学校の授業では数学が一番好きですが、理科も好きで特に化学に興味があるので、将来は医学など理系の道に進みたいと思っています。最近は元素記号が自分の中でブームなので、すべて完璧に覚えたいです。