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2020ユースオリンピック冬季競技大会 アイスホッケー 日本代表 大工原 豪生さん

だいくはら ごうせい 2004年軽井沢町生まれ 軽井沢町立軽井沢中学校3年生 小学2年生からアイスホッケーを始める アイスホッケー長野県選抜選手 2020ユースオリンピック冬季競技大会アイスホッケー日本代表

 

スピードとシュートに憧れて

アイスホッケーは叔父がプレイヤーだったので、小学校入学前から叔父の試合を見に行っていました。スピード感、シュートを決める姿がカッコよく、憧れを持って観戦していたのをよく覚えています。小学1年生の時に軽井沢風越公園アイスアリーナで初めてスケートを体験。滑ること自体も楽しかったので、2年生の時に地元のジュニアチーム「軽井沢バッファローズ」に入団しました。4人兄弟の長男で、現在中学1年生と小学4年生の弟たちもアイスホッケーをしています。

中学でもアイスホッケー部に入部。部活での氷上練習は週3回ですが、なるべく毎日氷上練習ができるように中学2年生の時までは並行してバッファローズの練習にも参加させていただきました。家が宿泊業でテニスコートがあるため、コートでパックを滑らせてシュート練習、家の前の約2㎞の坂道で走り込みなど、家でも工夫して陸上トレーニングをしています。身長167㎝、体重54㎏と体格はそれほど大きくはないので、練習後はすぐに食べる、給食以外に牛乳を1日1本飲むなど、体を作るための食事にも気をつけています。

 

ユース五輪代表選手に選出

軽井沢中学校アイスホッケー部ではキャプテンをつとめました

2019年夏、北信越地区ブロック選考会を2位で通過し、9月に帯広で行われた国内最終選考会を経てユースオリンピックのアイスホッケー代表選手に選ばれました。そして2020年1月、スイスのローザンヌで開かれたユースオリンピック冬季競技大会(IOC国際オリンピック委員会が主催する15〜18歳の国際競技大会)の男子アイスホッケー日本代表として「3on3」競技に出場。「3on3」はプレイヤー3人とゴールキーパーで争う競技です。海外選手は180〜190㎝と背が高く大きいので、体格では負けてもスピードと細かいプレーで応戦できるように練習を重ね、海外チームの試合動画を見るなど、本番でしっかり実力を発揮するための準備をして臨みました。戦術に関しては父親が研究熱心で、コーチたちから情報を集めたり動画を見たりして研究し、アドバイスをしてくれました。県選抜の試合で韓国への遠征を経験したことはありましたが、今回はスイスのため移動距離が長く、オリンピックということで今までの試合とはまったく違う緊張感がありました。メダルには届きませんでしたが、スピードとテクニックという自分の持ち味を出してプレーできたと思っています。

 

経験を糧に競技に邁進

体格の大きな海外選手と共に戦ったユースオリンピック。スピードや技では負けないよう練習を重ね臨みました

中学卒業後は宮城県仙台市のアイスホッケー強豪高校に進学する予定です。アイスホッケー部専用の寮で生活しますが、長期間遠征の経験もあるので不安はありません。高校卒業後はアイスホッケーの強い大学に進学したいので、文武両道で勉強にも真剣に取り組みたいです。将来はプロリーグで活躍できるような選手を目指します。

自分の強みはエッジワークと正確なシュート、ハンドリング。今はアイスホッケー以外のことをやる時間がなく、また、ほかにやりたいと思うものが思い浮かばないほどアイスホッケーが好きです。ユース五輪での経験を糧に、目標に向かってこれからも頑張っていきたいと思っています。