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長野県佐久警察署長 長野県警視 駒村 公孝さん

こまむら きみたか 1961年信濃町生まれ 1980年中野警察署の交番勤務を皮切りに、松本・塩尻・諏訪・長野南・長野中央警察署・刑事部捜査第一課・伊那警察署・警務部監察課等の勤務を経て2020年3月長野県佐久警察署長に就任 東信地区は今回が初めての勤務

 

尊敬する父のように

自然豊かな上水内郡信濃町で生まれ、春秋は山菜採り、夏はカブトムシ・クワガタ・オニヤンマなどを追いかけ、冬はスキーに明け暮れていました。農業と酪農を営む父親は、仕事の傍ら、消防団への参加、小学生に俳句の指導などのボランティア活動もしていました。朝早くから夜遅くまで働き、いつも生き生きとして、毎日を楽しく暮らす父親を尊敬していました。そんな環境で育つ中で自分も人のために働き、喜びを見出せる職業につきたいと考えるようになりました。当時よく自宅に町の駐在さんが顔を出してくれていたことも、警察官を志すきっかけになったと思います。

 

佐久警察署内の署員から募った注意喚起チラシのコンクールで優勝した作品

絆を大切に安全・安心なまちに

中野警察署管轄の交番勤務からスタートして、刑事関係の仕事に通算21年従事。その中で、被害者も人、被疑者も人であり、家族、同僚、友人など多くの人との関わりを持ち生きています。だからこそ、「その人の人生・立場・気持ちを考えて、真剣に仕事に取り組まなければならない」と学びました。事件に大小はありません。どんな事件でも被害に遭われた方の無念さを思うと、解決(検挙)できなかった事件は深く心に残っています。これは警察官として絶対に忘れてはいけないことと肝に銘じて日々の勤務に臨んでいます。

佐久は北に浅間山、南に八ヶ岳連峰がそびえる風光明媚な自然共生都市。東信地区での勤務は初めてですが、抜けるような青空と広い大地が印象的で清々しい気持ちになりました。着任後すぐに署を支える多くの方に訪問していただき、大変ありがたく、また心強くも感じました。佐久警察署管内は9市町村と広範囲ですが、比較的凶悪事件が少ない地域です。地域の方々との絆を大切に、この平和な状態を引き続き保つことが一番の任務であると心に決めています。

登山が趣味で、「小さな一歩でも諦めずに踏み出せば必ず頂上にたどり着く」というところが魅力、これは仕事にも通じます。宮沢賢治の「雨にも負けず、風にも負けず」をお手本に丈夫な体を作り、警察として当たり前のことを実践していきます。

 


新型コロナウイルス感染症に関連した特殊詐欺にご注意ください

長野県内では今年に入り、警察官や役所職員などをかたり、キャッシュカードや預金通帳を狙った特殊詐欺被害が多発し極めて深刻な状況にあります。また、昨今の新型コロナウイルス感染症に便乗した特殊詐欺も発生しています。

「この街はだまされない!」を合言葉に、皆さんには次のことを周知していただくようお願いいたします。

・犯人からの電話を受けない
犯人と話をしないためにも常に留守番電話に設定し、非通知やメッセージを残さない人の電話には出ないと決めておきましょう。

・キャッシュカードを渡さない
電話で警察官や役所・金融機関職員を名乗る者からキャッシュカードや通帳を要求されても、絶対に渡してはいけません。警察官や役所・金融機関職員が自宅まで来てキャッシュカードを預かることは絶対にありません。

・暗証番号を教えない
絶対に他人にキャッシュカードの暗証番号は教えないでください。

長野県警察本部では「特殊詐欺被害多発に伴う緊急メッセージ」を県民の皆様に向けてお伝えし、被害を未然に阻止するための特別警戒と注意喚起を行っています。皆さんには日ごろから、「特殊詐欺にはだまされない」、「特殊詐欺を絶対に許さない」と家庭や職場、ご近所同士で声をかけあいながら特殊詐欺撲滅に向けてご協力をお願いいたします。