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(2013年9月30日)
●全日本ナショナルデモンストレーター 岡田 利修(りしゅう)さん
1978年北海道札幌市生 東海大学付属第四高校、早稲田大学卒 小学生でアルペン競技を始め、1996年世界ジュニア選手権出場 全日本ナショナルチーム所属 2005年引退後、基礎スキーの選手・指導者として活躍 小諸市在住
スキーを始めたのは小学校に上がる前から。北海道というスキーの身近な土地で生まれ育ったので、ごく自然に、親に誘われてゲレンデに出掛けていました。長野県と同じような環境ですよね。小学1年生で地元のジュニアチームに入り、アルペン競技と出会ったのですが、当時は友達と一緒に滑ることが楽しいから通っていたようなもの。その後、本格的なレーシングチームにも入りましたが、特別速い選手ではありませんでした。 それでも、進学した高校が道内有数のスキー強豪校で、ここで鍛えられたことが後のスキー人生を変えた気がします。3年生のときに世界ジュニア選手権の舞台を経験できたのも大きかった。ワールドカップやオリンピックを視野に入れ、世界で戦いたいと意識するきっかけになりました。その後ナショナルチームの一員として、多くの国で滑ってきましたが、その時の経験がコーチをする上でも生きていると思います。
27歳で競技選手を引退し、基礎スキーの道へ。タイムを競ったり、フリースタイルのように技の難易度を見せたりするのではなく、さまざまな種目や雪面でいかに上手く滑るか、もしくは、上手く見えるように滑るかを競うのが「基礎スキー」です。今は全日本技術選手権大会に出場したり、デモンストレーターとして全国を回ったりしています。 小諸に住むことにしたのは、コーチとして野辺山のスキー場に出向していたため。以前は横浜に住んでいて、毎週野辺山に通うのは大変でしたから(笑)。今は長和町の「ブランシュたかやまスキーリゾート」などで、ジュニアチームを教えています。東信地域の雪は固めで、レーシング向き。アルペンスキーの練習にも、とてもいいと思いますよ。
レッスンではアルペン競技と基礎スキーの両方を教えていますが、2つとも全く別のシステムなので、教え方のメソッドも違います。特にアルペン競技は速く滑ることに特化して、指導法があまり確立されていない。どちらの競技においても、選手を育てるための基本的なメソッドができると、子どもたちの伸び方も変わると思います。 自分としても、将来的にはジュニアやアルペン、基礎スキーといった、さまざまな競技の中で、しっかりとしたベースをひとつ持ち、コーチングに力を入れていきたい。その場限りで教えて終わり、というのでは少し切ないので、子どもたちが成長していく姿を長く見守っていきたいですし、自分の経験したことを生かして、世界に通用するジュニアを育てるのが夢です。 そのために「教える」ということをしっかり究めたくて、実は今年4月から、母校の早稲田大学に戻り、大学院で専門的にコーチングを学んでいます。週末はコーチの仕事をして、火曜から木曜までは大学院。心理学や体の構造など、基礎的なことを一から整理できるいい機会になっています。発表の機会が多いので、分かりやすい説明をする勉強にもなりますし。 ただ、このスケジュールだと、家族になかなか会えないのが悩み。休みの日はできるだけ小諸の自宅に帰って、子どもたちと遊ぶようにしています。自分は教えていないのですが、5歳の長男は少しずつスキーを始めたようです。
月刊ぷらざ編集部(株式会社信州広告社)
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岡田 利修(りしゅう)さん
1978年北海道札幌市生 東海大学付属第四高校、早稲田大学卒 小学生でアルペン競技を始め、1996年世界ジュニア選手権出場 全日本ナショナルチーム所属 2005年引退後、基礎スキーの選手・指導者として活躍 小諸市在住
ウィンタースポーツの盛んな土地で
スキーを始めたのは小学校に上がる前から。北海道というスキーの身近な土地で生まれ育ったので、ごく自然に、親に誘われてゲレンデに出掛けていました。長野県と同じような環境ですよね。小学1年生で地元のジュニアチームに入り、アルペン競技と出会ったのですが、当時は友達と一緒に滑ることが楽しいから通っていたようなもの。その後、本格的なレーシングチームにも入りましたが、特別速い選手ではありませんでした。
それでも、進学した高校が道内有数のスキー強豪校で、ここで鍛えられたことが後のスキー人生を変えた気がします。3年生のときに世界ジュニア選手権の舞台を経験できたのも大きかった。ワールドカップやオリンピックを視野に入れ、世界で戦いたいと意識するきっかけになりました。その後ナショナルチームの一員として、多くの国で滑ってきましたが、その時の経験がコーチをする上でも生きていると思います。
27歳で競技選手を引退し、基礎スキーの道へ。タイムを競ったり、フリースタイルのように技の難易度を見せたりするのではなく、さまざまな種目や雪面でいかに上手く滑るか、もしくは、上手く見えるように滑るかを競うのが「基礎スキー」です。今は全日本技術選手権大会に出場したり、デモンストレーターとして全国を回ったりしています。
小諸に住むことにしたのは、コーチとして野辺山のスキー場に出向していたため。以前は横浜に住んでいて、毎週野辺山に通うのは大変でしたから(笑)。今は長和町の「ブランシュたかやまスキーリゾート」などで、ジュニアチームを教えています。東信地域の雪は固めで、レーシング向き。アルペンスキーの練習にも、とてもいいと思いますよ。
「教える」ことをライフワークに
レッスンではアルペン競技と基礎スキーの両方を教えていますが、2つとも全く別のシステムなので、教え方のメソッドも違います。特にアルペン競技は速く滑ることに特化して、指導法があまり確立されていない。どちらの競技においても、選手を育てるための基本的なメソッドができると、子どもたちの伸び方も変わると思います。
ただ、このスケジュールだと、家族になかなか会えないのが悩み。休みの日はできるだけ小諸の自宅に帰って、子どもたちと遊ぶようにしています。自分は教えていないのですが、5歳の長男は少しずつスキーを始めたようです。
自分としても、将来的にはジュニアやアルペン、基礎スキーといった、さまざまな競技の中で、しっかりとしたベースをひとつ持ち、コーチングに力を入れていきたい。その場限りで教えて終わり、というのでは少し切ないので、子どもたちが成長していく姿を長く見守っていきたいですし、自分の経験したことを生かして、世界に通用するジュニアを育てるのが夢です。
そのために「教える」ということをしっかり究めたくて、実は今年4月から、母校の早稲田大学に戻り、大学院で専門的にコーチングを学んでいます。週末はコーチの仕事をして、火曜から木曜までは大学院。心理学や体の構造など、基礎的なことを一から整理できるいい機会になっています。発表の機会が多いので、分かりやすい説明をする勉強にもなりますし。