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上田市長 母袋 創一さん

SS01上田市長
母袋 創一さん

もたい そういち 1952年上田市下塩尻生まれ 上田高校、慶應義塾大学法学部卒業後、三井物産株式会社入社 91年4月~2002年2月まで長野県議会議員として総務警察委員長、土木住宅委員長などを歴任 同年3月から旧上田市長、06年4月から上田市長

 

上田市政を良き方向へ

生家は上田市塩尻地区の養蚕農家。稚蚕の飼育をする「種屋」でもあり、広い蚕室造りの家でした。名前に「創」の文字が入っているのは、生まれた年に父が製糸工場を創設したためと聞いています。女工さんが繭から上手に糸を引き出している様子など、今でも記憶に残っていますよ。
学生時代は政治学を学びながらも、漠然と経済界に目を向けていました。政治家という職業を意識したのは38歳になってから。サラリーマンから180度の方向転換だったので、一から探りながらの出発でしたが、経験を積むにつれて目指す道も見えてきた気がします。旧上田市長選へ出馬したのは、県議として3期目を務めていた時。ちょうど平成の大合併が謳われており、自分自身、市政の未来を何とか良い方向へ変えたいという思いが大きくなっていた頃でした。

 

 

子どもたちの感性を育てる

現在、力を入れているもののひとつに「文化の薫る創造都市づくり」があります。今年10月には、交流SS03文化芸術センターと市立美術館を併せた「サントミューゼ」がオープンします。ここを拠点に、子どもも大人も感性や創造力を磨ける未来をつくっていけたらと思っています。子どもの育成や文化教育には特に力を入れたいですし、上田市だけでなく、東北信エリアの子どもたちに積極的に利用してほしいですね。自分は子どもの頃、美術はあまり得意ではなかったのですが、県議になってから美術展や文化展に積極的に足を運ぶようにしてきました。そうすると次第に作家さんの名前を覚えるし、目も肥えてくる。本物を見て、触れることで感性は成長できるんだと実感しています。サントミューゼでは、プロの舞台を見られるだけでなく、ワークショップや体験型講座なども幅広く企画していきます。
憲政の神様と謳われた尾崎行雄翁の言葉「人生の本舞台は常に将来にあり」が、座右の銘。市政も同様に、未来志向でいかなければと思います。将来の夢、子どもたちの描く夢にこそ、希望が詰まっていると思うのです。

 

ドラマで上田の歴史にスポット

2016年にはNHK大河ドラマで、上田ゆかりの真田家にスポットが当たります。もともと人気の武将で、市のイベントにも全国から多くのファンが来てくれるほど。「真田丸」決定に際しては、全国から83万人の署名が集まりました。熱心なお客様に喜んでいただけるよう、放送に向けてこれまで以上に、民間も行政も一丸となって、入念に準備していきます。SS02
実は中学1年の時、日活時代劇にエキストラ出演したのが私の映画デビューです(笑)。自宅周辺でロケがあり、自宅をスタッフや俳優の休憩所として開放していました。その後も警察署長や新聞社のデスク、そば屋の客など、これまでに8本の映画やサスペンスドラマに出演しています。それだけ上田地域はロケが多いのです。
子どもの頃からやっていたバスケットボールや県の協会長を務めているビーチボールなど、体を動かす趣味も楽しいですが、ロケ体験などは日頃できないことなので、また格別な面白さがあります。