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第57回空手道選手権大会全国3位 加藤 大誠さん

4歳で自分から空手の道へsnb01

6つ年上の兄が空手を習っていたので、生後4ヶ月の時からお母さんに連れられて道場に来ていました。自分では覚えていないくらい小さい頃から道場に来て稽古を見ていたので、自分もいつか空手をやるんだろうなと思っていました。

習い始めたのは4歳の時。「め」や「礼儀」に魅力を感じて自分もやってみたいと自然に思うようになり、自分から「空手を始めたい」と言いました。自分の礼儀が全然なっていなかったので、身につけたいと思いました。

 

悔しさをバネに次の大会へ

小学校3年生の時に出場した長野県大会で優勝。全国大会に出場しました。全国大会は初めてだったのであまり自信はありませんでした。結果は3位。大会に挑戦してみて自分にどのくらいの力があるのか確かめつつ、自分の課題を探しました。3位の悔しさがバネとなり、また稽古を頑張れたのだと思います。

4年生の時に出場した、2014年の県大会で優勝した後、心を引き締めて練習に励みました。全国大会で1位になって、2013年の大会で負けた相手を見返すつもりの心意気で挑戦しましたが、結果はこの時も3位でした。優勝するために努力もしてきたので、とにかく悔しかったです。でもすぐにまた、「来年もやってやろう」という気持ちになりました。

2014年は少年世界空手道選手権大会にも出場し、結果は2位。「また1位にはなれなかった」と思いました。世界レベルの人と戦えたのは良い経験になりましたが、1位が全国大会でも負けてしまった日本の選手だったので、余計に悔しかったです。出場した形の部は技を競い合うもので、技がどれだけきちんと決まるかが勝負になります。相手がいない分、メンタルの強さが大事だと思います。

 

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夢は空手で世界一になること

僕が空手を頑張れるのは、一緒に稽古をしている道場の仲間がいるからです。「競い合うライバルであり、支え合えるのが仲間」だと油井先生が教えてくれましたが、自分でもそう思います。道場のみんなは自分を強くしてくれる一番の仲間です。仲間がいたからこそ、大会でも結果が残せたと思います。

稽古は日曜日以外の毎日、週6日2時間半くらいやっています。平日は学校が終わった後、夜に練習をするので、大変といえば大変ですが、一番好きなことが空手で、自分の力にもなるため辛くはないです。空手の好きなところはたくさんあるけれど、自分の技が相手に通じた時が一番うれしいし、面白いと思います。

空手は自分の命と同じくらい大きい、なくてはならない存在なので、空手と出会うきっかけを作ってくれた兄にも感謝しているし、一番の理解者です。

今年の目標は、もう一度全国大会に出て、日本一になること。日本一になって道場や油井先生、仲間、家族に恩返しをしたいです。そして、将来の夢は空手で世界一になること。世界一になって空手をもっと有名にしたいと思っています。