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(2011年6月30日)
ローマ字の研究で文部科学大臣賞丸山 碩(すぐる)さん
1999年2月松本市生まれ 2005年4月岩村田小入学 4年生の時に弟の覚君と通学路のゴミ拾いを行い、佐久市に「ポイ捨て条例制定」を陳情、翌年の市議会で可決 2010年「図書館を使った調べる学習コンクール」で文部科学大臣賞受賞 11年4月佐久長聖中学校入学
ローマ字について興味を持ったのは、身近な「信州」という言葉が、「Shinshu」「Shinsyu」「Sinsyu」など、新聞や街頭などで、さまざまな表記をされていたからです。ローマ字に「訓令式」「ヘボン式」という書き方があることは小学4年生の国語の授業で習いましたが、新聞や街頭では「Shinsyu」のように訓令式、ヘボン式が混ざった書き方もよく見られます。どうしてこんな混乱が生じているのか、町の人たちはどんな形でローマ字を使っているのか、実際に友だちや先生、父の職場の人たち150人にアンケート協力をしていただき、図書館でローマ字の歴史やつづり方についても調べました。実際に調査をしてみると、多くの人が、案外、細かい違いは気にせずにローマ字を使っていることがわかりました。テレビや新聞で、よく「若者の言葉が乱れている」ということが話題になりますが、ローマ字に関しては若い人の方が正しい表記をしている割合が高く、全体的に日本人はローマ字のつづり方にはとても寛容だと感じました。パソコンやワープロでは、訓令式、ヘボン式のどちらで入力しても正しく変換してくれるので、それほど意識せずに使えるのかもしれません。
研究は6年生の時、夏休みに「子ども新聞コンクール」に応募したのが最初です。その時はA4用紙1枚にアンケートをまとめただけで終わりましたが、「図書館を使った調べる学習コンクール」への応募をきっかけに、本で調べたことも含めて33ページにまとめ直しました。1番多く通ったのは佐久市立図書館でした。ローマ字の歴史について書かれた本はたくさんあり、どこを抜きだしたらよいか迷うほどでした。その他にも御代田町立図書館や県立図書館へ出かけたり、ローマ字のつづり方についてまとめてある文化庁のホームページを参考にしたりもしました。4年生の時には、弟と一緒に小学校までの通学路をゴミ拾いし、どんなゴミが多いか統計を取ったこともありました。現在は学校の寮に入っているのでなかなか参加できませんが、市のポイ捨て条例ができてどう変わったのか、この春から父と弟が再び調べているようです。週末など自宅に戻った時は、時々手伝っています。
中学生活は授業のスピードが速く、宿題や授業プリントも多いので、最初はずいぶん戸惑いましたが、最近ようやく慣れてきました。寮生活も楽しいです。朝は6時に起きて、フロアごとに朝の集いがあり、7時に食堂で朝食。7時40分には学校へ行きます。週3回はクラブがあるので遅くなりますが、ない日は夕方5時前に部屋へ戻ります。夜は教室で学習会があります。授業で好きなのは数学。難しい文章題や図形の問題は特にパズルのようで、解けた時の達成感が気持ちいいのです。父も母も医師なので、将来は医学部に進学してお医者さんを目指したいです。長聖中には同じ目標を持っている友だちが多いので、とても励みになります。週3回は書道クラブで活動しています。自宅でも小学2年生の頃から習っていて、今は子どもの準6段です。書道は静かなところで集中できるのが好き。ほかに保育園から習ってきたピアノも好きです。ショパンやブルグミュラーのやわらかくて、ゆっくりした曲をよく弾いています。7月は発表会があるので、がんばりたいです。
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丸山 碩(すぐる)さん
1999年2月松本市生まれ 2005年4月岩村田小入学 4年生の時に弟の覚君と通学路のゴミ拾いを行い、佐久市に「ポイ捨て条例制定」を陳情、翌年の市議会で可決 2010年「図書館を使った調べる学習コンクール」で文部科学大臣賞受賞 11年4月佐久長聖中学校入学
ふとした不思議を追究
ローマ字について興味を持ったのは、身近な「信州」という言葉が、「Shinshu」「Shinsyu」「Sinsyu」など、新聞や街頭などで、さまざまな表記をされていたからです。ローマ字に「訓令式」「ヘボン式」という書き方があることは小学4年生の国語の授業で習いましたが、新聞や街頭では「Shinsyu」のように訓令式、ヘボン式が混ざった書き方もよく見られます。どうしてこんな混乱が生じているのか、町の人たちはどんな形でローマ字を使っているのか、実際に友だちや先生、父の職場の人たち150人にアンケート協力をしていただき、図書館でローマ字の歴史やつづり方についても調べました。
実際に調査をしてみると、多くの人が、案外、細かい違いは気にせずにローマ字を使っていることがわかりました。テレビや新聞で、よく「若者の言葉が乱れている」ということが話題になりますが、ローマ字に関しては若い人の方が正しい表記をしている割合が高く、全体的に日本人はローマ字のつづり方にはとても寛容だと感じました。パソコンやワープロでは、訓令式、ヘボン式のどちらで入力しても正しく変換してくれるので、それほど意識せずに使えるのかもしれません。
調べる学習のおもしろさ
研究は6年生の時、夏休みに「子ども新聞コンクール」に応募したのが最初です。その時はA4用紙1枚にアンケートをまとめただけで終わりましたが、「図書館を使った調べる学習コンクール」への応募をきっかけに、本で調べたことも含めて33ページにまとめ直しました。
1番多く通ったのは佐久市立図書館でした。ローマ字の歴史について書かれた本はたくさんあり、どこを抜きだしたらよいか迷うほどでした。その他にも御代田町立図書館や県立図書館へ出かけたり、ローマ字のつづり方についてまとめてある文化庁のホームページを参考にしたりもしました。
4年生の時には、弟と一緒に小学校までの通学路をゴミ拾いし、どんなゴミが多いか統計を取ったこともありました。現在は学校の寮に入っているのでなかなか参加できませんが、市のポイ捨て条例ができてどう変わったのか、この春から父と弟が再び調べているようです。週末など自宅に戻った時は、時々手伝っています。
中学生活は授業のスピードが速く、宿題や授業プリントも多いので、最初はずいぶん戸惑いましたが、最近ようやく慣れてきました。寮生活も楽しいです。朝は6時に起きて、フロアごとに朝の集いがあり、7時に食堂で朝食。7時40分には学校へ行きます。週3回はクラブがあるので遅くなりますが、ない日は夕方5時前に部屋へ戻ります。夜は教室で学習会があります。授業で好きなのは数学。難しい文章題や図形の問題は特にパズルのようで、解けた時の達成感が気持ちいいのです。父も母も医師なので、将来は医学部に進学してお医者さんを目指したいです。長聖中には同じ目標を持っている友だちが多いので、とても励みになります。
週3回は書道クラブで活動しています。自宅でも小学2年生の頃から習っていて、今は子どもの準6段です。書道は静かなところで集中できるのが好き。ほかに保育園から習ってきたピアノも好きです。ショパンやブルグミュラーのやわらかくて、ゆっくりした曲をよく弾いています。7月は発表会があるので、がんばりたいです。