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第7回空手之道世界連盟ワールドカップ優勝 武田 幸賢さん

練習すれば結果がついてくるsnb01

 空手をはじめたのは保育園の年中、5歳のときでした。姉2人という兄弟関係の中で、「優しい性格なので、芯のしっかりした男の子になってほしい」という両親の思いから空手を習うことに。先輩たちの稽古を見学に行くと、とても格好良く感じ、「自分もあんな風になりたい」と思い、通うことを決めました。

はじめた頃は形が覚えられなくて大変でした。いくらやっても上達しないときもあり、そんなときはひたすら練習をしました。昇級すると帯の色が変わるのが嬉しかったので、それを励みに乗り越えました。

初めて大会に出たのは小学校3年生のとき。3年生の後半になると自分でも上達してきたと実感できるようになり、地方大会で優勝できる実力もついてきました。練習で先生に褒められるとすごく嬉しくて、空手を楽しいと思えるようにもなりました。『練習すれば結果がついてくる』ということもわかり、積極的に練習に取り組むことの大切さも学びました。

 

初の世界大会で優勝

 昨年9月には北海道で開催されたワールドカップに出場し、優勝しました。世界23カ国から選手が参加する大会でした。世界大会は初出場だったので「世界にはどんな強者がいるのか」と思い、いつもの倍の練習量で試合に挑みました。週2回の練習に加えて、道場から世界大会に出場する小学生4人だけの特別練習を週1回2時間みっちり行い、家でも毎日形の練習をしました。空手の練習には両親がとても協力してくれました。家での練習を見てアドバイスをしてくれたり、大会に付き添ってくれたり。両親や祖父母、姉、家族の応援が原動力になり、みんなの気持ちに応えたいという思いで、努力することができました。snb02

大会では練習通りの力が発揮できました。日本代表に選ばれただけでも嬉しかったのに、さらに優勝までできたので、とにかく嬉しかったです。先生や家族も「良い成績が残せるのではないか」と思ってはいたそうですが、まさか優勝できるとは想像していなかったようでした。先生には「持っている力が十分発揮できたね」と言われました。先生や家族には感謝しかありません。道場のみんなが一丸となって応援してくれたことも励みになりました。大会に来られなかった家族に電話で優勝の報告をしたとき、とても感激してくれたことも忘れられません。クラスメイトや校長先生、担任の先生、学校のみんなに「おめでとう」と言ってもらったことも嬉しかったです。snb03

 

地方大会全制覇を目指す

 次の目標はすべての地方大会で優勝すること。地方大会を全制覇してから、全国大会、世界大会に出場したいです。中学生になっても空手は続けて、技を磨きたいと思っています。

空手も好きですが、電車が好きなので、将来は鉄道関係の仕事に就きたいと思っています。お父さんが出張で電車を使うことが多く、小さい頃からよく駅に連れて行ってもらいました。新幹線やモノレール車両内の空気がすごく好きです。特に新幹線が好きなので、それに関わる仕事をするのが夢です。