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(2016年6月1日)
小さい頃は近所のおばちゃんたちに迷惑をかけてばかりのよた坊主だったようです。本人はよく覚えていないのですが(笑)。 ゆくゆくは家業を継ぐつもりでしたので、高校卒業後に京都の祇園にある料亭「美濃幸」へ5年間板前修業に行きました。千家が利用する料亭だったこともあり、そこで茶道を習いました。茶道の奥深さを体験するたびに、地元へ戻った後は茶懐石の店を開きたいと夢がふくらみ、東京の茶道具屋「味岡」で5年ほど道具の修業をしました。小諸に帰ったのは30歳のとき。家業の傍ら、34歳の時に念願だった茶室を作り、1日1組限定の料理屋を始めました。 茶道は日本の総合芸術。陶器、漆器、金工、窯、庭園、茶室の建築、懐石料理、絵画、書など日本の芸術をすべて網羅している、そんなところに惹かれました。茶道を続けてもうすぐ50年になります。
小諸市観光協会では3年前に小諸センゴク甲冑隊を結成し、写真を撮ったり殺陣を披露したりして観光客をもてなしてきました。今年はさらに踏み込んだ活動をしようと懐古園の桜まつりの際に、甲冑隊による野点を行いました。小諸城主・仙石家が徳川軍の大将・徳川秀忠をお茶で出迎え、戦術稽古の後に上田城へ出陣するという架空のストーリーを作り、小芝居をつけて野点に入るという趣向です。おかげさまでとても盛況で、秋にも紅葉まつりに合わせて行う予定です。
現在、「坂の多い街だからこそ自転車」という逆転の発想から始めたロードバイクイベント「車坂峠ヒルクライム」の実行委員長も務めています。今年で12回目となり、最初は80人だった参加者も今は600人と、日本でも中堅の大会に成長しました。この大会をきっかけに自分自身も自転車の面白さに目覚め、一昨年には妻とふたりで2日間かけて四国の高松から尾道まで「しまなみ海道」を走りました。趣味といえば遊ぶことばかりで楽しいことしかしないのですが、観光協会でも何かをするときは自分たちがまず楽しく行うことを心がけています。
小諸にはお城も街並みも温泉も山も歴史もあります。コンテンツが多いので資金が分散するという辛さはありますが、商業、農業、工業、観光のバランスが取れています。これは観光を考える上ではとても有利なことと言えます。農業やNPOなど観光に結びつく活動をしている人が多い点を活かし、人と人を繋げ民間と行政が一体となる観光局を立ち上げる予定で、すでに観光庁の日本版DMOの登録を受けました。今までのイベント開催時には、みんなが一体になり、やり遂げてきました。そんなベースがあるので体系化しようというわけです。 旅館も、観光客だけでなく地元のお客様に利用していただけることが大事。地元の方が「いいね」と言ってくださらないと本当の観光地とは言えないのではないかと思っています。住んでよし、訪れてよしのまちづくりを目指してこれからも努力していこうと考えています。
「茶懐石 花おか」でお茶を点てる花岡さん
甲冑野点で観光客をおもてなし
月刊ぷらざ編集部(株式会社信州広告社)
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茶道は日本の総合芸術
小さい頃は近所のおばちゃんたちに迷惑をかけてばかりのよた坊主だったようです。本人はよく覚えていないのですが(笑)。
ゆくゆくは家業を継ぐつもりでしたので、高校卒業後に京都の祇園にある料亭「美濃幸」へ5年間板前修業に行きました。千家が利用する料亭だったこともあり、そこで茶道を習いました。茶道の奥深さを体験するたびに、地元へ戻った後は茶懐石の店を開きたいと夢がふくらみ、東京の茶道具屋「味岡」で5年ほど道具の修業をしました。小諸に帰ったのは30歳のとき。家業の傍ら、34歳の時に念願だった茶室を作り、1日1組限定の料理屋を始めました。
茶道は日本の総合芸術。陶器、漆器、金工、窯、庭園、茶室の建築、懐石料理、絵画、書など日本の芸術をすべて網羅している、そんなところに惹かれました。茶道を続けてもうすぐ50年になります。
甲冑野点でおもてなし
小諸市観光協会では3年前に小諸センゴク甲冑隊を結成し、写真を撮ったり殺陣を披露したりして観光客をもてなしてきました。今年はさらに踏み込んだ活動をしようと懐古園の桜まつりの際に、甲冑隊による野点を行いました。小諸城主・仙石家が徳川軍の大将・徳川秀忠をお茶で出迎え、戦術稽古の後に上田城へ出陣するという架空のストーリーを作り、小芝居をつけて野点に入るという趣向です。おかげさまでとても盛況で、秋にも紅葉まつりに合わせて行う予定です。
自転車の虜になり…
現在、「坂の多い街だからこそ自転車」という逆転の発想から始めたロードバイクイベント「車坂峠ヒルクライム」の実行委員長も務めています。今年で12回目となり、最初は80人だった参加者も今は600人と、日本でも中堅の大会に成長しました。この大会をきっかけに自分自身も自転車の面白さに目覚め、一昨年には妻とふたりで2日間かけて四国の高松から尾道まで「しまなみ海道」を走りました。趣味といえば遊ぶことばかりで楽しいことしかしないのですが、観光協会でも何かをするときは自分たちがまず楽しく行うことを心がけています。
地元に評価される観光地に
小諸にはお城も街並みも温泉も山も歴史もあります。コンテンツが多いので資金が分散するという辛さはありますが、商業、農業、工業、観光のバランスが取れています。これは観光を考える上ではとても有利なことと言えます。農業やNPOなど観光に結びつく活動をしている人が多い点を活かし、人と人を繋げ民間と行政が一体となる観光局を立ち上げる予定で、すでに観光庁の日本版DMOの登録を受けました。今までのイベント開催時には、みんなが一体になり、やり遂げてきました。そんなベースがあるので体系化しようというわけです。
旅館も、観光客だけでなく地元のお客様に利用していただけることが大事。地元の方が「いいね」と言ってくださらないと本当の観光地とは言えないのではないかと思っています。住んでよし、訪れてよしのまちづくりを目指してこれからも努力していこうと考えています。
「茶懐石 花おか」でお茶を点てる花岡さん
甲冑野点で観光客をおもてなし