ぷらざINFO/信州人

ミュージシャン 倉品 翔さん

とにかく歌うことが好きsin03

小さい頃から歌うことが好きで、ラジカセの前で曲に合わせてずっと歌っていたことを覚えています。父もギターが趣味で、家にはいつも音楽が流れていました。小学校に上がった時、叔父にギターを買ってもらい、同じ頃、母に勧められピアノも習い始めました。高学年になると自分で曲を作り、中学時代には音源を制作。佐久でライブをするようにもなりました。たまたまライブを見たミュージシャンの湯川トーベンさんがレコード会社を紹介してくださり、新人育成の一環として、中学3年生の頃から東京でレコーディングを行うようになりました。音楽で生きていきたいと思うようになったのはこの頃からです。

高校生の時、中込中学校時代に組んだバンドで「ティーンズロックひたちなか」に出場し優勝。卒業したら東京で音楽をやろうと思っていたので勉強して大学に入り、進学を口実に上京しました。「グッバイエイプリル」を結成したのは20歳のとき。大学を中退し、音楽で繋がったメンバーと本格的に音楽活動を始めました。現在は音源を出しながら東京を中心にライブ活動をしています。作曲はすべて自分で行い、歌詞はベースのメンバーと半々で書いています。

 

高校野球応援ソングを制作

sin01 昨年、FM佐久平の高校野球応援番組のテーマソング「太陽」を制作。今年も引き続き使っていただいています。野球経験はありませんが、自分も高校時代、バンドに打ち込んでいたので、一つのことに夢中になる気持ちはわかります。そのかけがえのなさや情熱を注ぐ時間が、大人になった今、自分の糧になっていると痛感します。一つのことに熱中する有意義な時間を思い描きながら書いた曲です。高校球児の生活をイメージしながら作りましたが、大人でも何かに打ち込む時間は同じようにあるので、一つのことに一生懸命になっている人の応援歌になれば良いと思っています。

FM佐久平では番組もやらせていただいています。懐かしい気持ちになれるような番組を作りたいと思っているので、懐かしい曲をメインに選曲し、毎回生演奏で弾き語りをしています。自分が良いと思う音楽を聴いてもらうきっかけの一つとして、大事にしていきたいと思っています。

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良い音楽の作り手になりたい

 バンドでは自分で歌っていますが、本当は表舞台に立つのは苦手で、この声がなければ人前になんて立ちたくない(笑)。でも自分の作った曲を自分の声で歌うというのはすごくやりがいがあります。自分が歌っているかどうかは別として、自分の書いた曲が紅白歌合戦で歌われたり、教科書に載ったり、そうなったら良いなと思います。いつの時代にだれが聴いても良い音楽だとしみじみ思ってもらえる、普遍的な音楽を作りたいです。映画『奇跡のリンゴ』で主人公が言っていた「一つのものに狂えば自ずと答えは見つかる」という言葉がここ最近、心の支えになっています。音楽のことで四六時中頭がいっぱいというときが、一番自分が健康で幸せな状態です。最近は少しずつ作曲家として楽曲提供もできるようになってきました。良い音楽の作り手になりたい、それに尽きます。