ぷらざINFO/信州人

全国高校総合文化祭 毛筆表現最優秀賞受賞 椎橋 留奈さん

shin01しいばし るな 1998年佐久市塚原出身 望月高校3年生 同校生徒会長 小学校2年〜6年まで書道教室に通い6年生で段位を取得 2018年に長野県で開催される「第42回全国総合文化祭」の大会テーマ毛筆表現作品で最優秀賞を受賞

 

妹たちと通った書道教室

書道を始めたのは小学校2年生の時。当時祖母が通っていたデイサービスセンターで書道の時間があり、妹たちと見学を兼ねて遊びに行き、そこで初めて書道を体験しました。特に興味を持ったわけではないのですが、その後知人が開いている書道教室に誘われ、妹についていく感じで習い始めました。妹が楽しそうにしていましたし、「自分も暇だし行くか」といった感覚でした。小学校6年生で段位が取れた時、初めて「いいかもしれない」と思い、書道が面白いと感じるようになりました。中学では書道から離れましたが、高校でバドミントン部と兼部で書道部に入部。前顧問の小宮山先生に「兼部でもいいから入って」と誘われ、経験もあったので「いいよ」と軽い気持ちで入部しました。

毛筆表現最優秀作品に選出
2018年に長野県で開催される全国高等学校総合文化祭の大会テーマの毛筆表現に応募し、最優秀賞に選ばれました。先生が字体を決めてくれたのですが、大きく力強い文字が得意な自分が苦手とする細い字体だったので、漢字ごとに練習をし、小さい字で書こうと意識しました。集中するのが苦手な飽き性なので、いつも作品にはあまり時間をかけず、この作品も1時間ほどで書き上げました。静かになると集中できないので、いつもおしゃべりをしながら書いています。他の部員にしてみれば迷惑ですよね。最初、仕上げは1枚のみでしたが、小宮山先生に「もう1枚書こう」と言われ、「マジか〜」と言いながら書いた作品です。
最優秀賞に選ばれ、自分の書いた文字が開催までの2年間、大会のパンフレットやチラシなどの広報に使われます。選ばれたと言われてもピンときませんでしたが、先日阿部知事に表彰された時、既にファイルや封筒に自分の書いた文字が印刷されているのを見て、ようやくすごいことなんだと実感しました。大会開催時は高校を卒業していますが、今後どんな形で使われるのか楽しみにしています。
書道の魅力は時代を感じさせてくれるところ。昔の人が彫ったり書いたりして残したものが受け継がれて、今の時代に生きています。受け継がれてきたものの大きさを感じ、すごいなと思います。

望月高校生徒会長として
望月高校では生徒会長も務めています。現在、全校生徒が160人を切り危機的状況ですが、生徒会長としてこの学校を残したい、残さないといけないと思っています。自分が賞を取ったことで、ほんのわずかですが望月高校の名前をアピールでき、良い評判のひとつになれたのかなと思っています。書道部は3年連続全国大会に出場していますし、写真部も全国大会に出ています。小さな学校の小さな部活でも大きな成果が出せるということを知ってほしいです。
9月には文化祭があります。9月4日の一般公開日には、生徒会と生徒有志で作る「地域交流部」による望月高校伝統の太鼓演奏も予定しているので是非見に来ていただきたいです。今までやらなかった新しいことにもチャレンジするつもりです。みんながやりたいことを実現させて、みんなが楽しめる文化祭にしたいです。

大きく力強い文字が得意。どうしても大きくなってしまうので、お手本を小さめに書いてもらうこともあるそうです

大きく力強い文字が得意。どうしても大きくなってしまうので、お手本を小さめに書いてもらうこともあるそうです

最優秀賞を受賞した毛筆作品

最優秀賞を受賞した毛筆作品