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佐久市子ども未来館館長 島﨑 直也さん(なおやマン)

sin01しまざき なおや 通称「なおやマン」1974年東京都生まれ 学習院大学理学部化学科卒業 東京ガス株式会社環境エネルギー館インタープリター(教育プログラムの企画実施)を経て、2003年軽井沢町に移住 2004年ケミカルエンターテインメントを設立 2016年佐久市子ども未来館の館長に就任

 

日常をワクワク楽しく!

 子どもの頃は戦隊物やタイムボカンシリーズが好きで、いつか戦隊ヒーローになりたいと思っていました。ものを作ったり、絵を描いたりするのも好きで、母親にはよく美術館のワークショップへ連れて行ってもらいました。成長とともに「人を喜ばせたい」「楽しんでもらえることを仕事にしたい」と思うようになり、大学卒業後、東京ガス(株)の環境エネルギー館に就職。環境やエネルギーについて親子で体験して学ぶ教育施設で、プログラムの企画と実施を行うインタープリターの仕事を3年間経験しました。

同じ仕事をしていた妻との結婚を機に、軽井沢へ移住。別の仕事に就き、子どもたちと関わる中で、その時、その場が楽しいだけでなく、イベントに来た後の意識や行動が変わるような活動をしていきたいと思うようになり、2004年に初めて軽井沢町内でワークショップを開催しました。テーマは「うんち作り」。ミキサーを口に見立て、食べ物に唾液や胃液、胃酸の成分を入れ、できたものを豚の腸に詰めて脱水し、絞り出すというもの。参加者は1人だけでした(笑)。

2006年に個人事業から法人化し、10年以上全国各地でショーやワークショップを開催してきました。科学にこだわらず、身近なものを題材にした「毎日の当たり前をワクワク楽しく!」が活動の軸になっています。

 

モヒカン館長の誕生

 4月に子ども未来館の館長に就任しました。全国各地での活動が、今までは一期一会の点での活動でしたが、これからは地域に根ざした活動をしていきたいと思い、名乗りを上げました。

就任して8ヶ月、子どもたちが楽しみに来てくれる環境が心地良く、職員の方々とチームで何かを作り上げることがとても有意義で面白いです。「未来をつくる力を育む体験とコミュニケーションの施設」を未来館のビジョンに掲げ、幅広い層の方が楽しみながら体験してもらえるものを提供することができれば、と考えています。これからは地域の方や学校、子どもたちと一緒に未来館を作る活動をしていきたいと思っています。様々な方々と、子どもたちを育む環境をつくっていきたいです。

 

好きや得意を大切にしてsin02

 「虫のホテルづくり」というワークショップでは、子どもたちは見晴らし台やトイレを作りました。大人は人間の都合で考えてしまいますが、子どもは人ともの、自然がお互いを尊重しあえる考え方をするんです。子どもの視点や感性は大人には思いもつかないことがたくさんあります。そんな子どもたちの力を育みながら、子どもたちから学ぶものを他の大人にもおすそ分けしていきたいと考えています。子どもたちには学校や習い事での評価基準だけにとらわれることなく、自分の好きなものや得意なものにも自信を持ってほしいと思っています。

自分や身の回りのもの・こと・人について、楽しみながら再発見ができる「体験の場」を沢山つくっていきますので、これから多くの方とお会いできるのを楽しみにしています。