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(2022年4月25日)
きくち こうた 1997年南牧村生まれ 長野県小海高等学校卒業 社会医療法人恵仁会所属 小学4年生から帝産スケートクラブでスピードスケート競技を始める 2021全日本ショートトラック距離別選手権大会500m3位/1500m3位 2022北京冬季オリンピックショートトラック競技出場5000mリレーで8位入賞
3人兄弟の末っ子で、先にスケートを始めていた姉や兄についてリンクへ行き、2歳くらいから氷の上で遊んでいました。スケートクラブに入ったのは小学4年生の時。トリノオリンピック(2006年)に出場した先輩が小学校を表敬訪問したり、バンクーバーオリンピック(2010年)に親戚が出場するなどの環境から「競技を続けていれば自分もオリンピックに出られるかもしれない」と意識するようになりました。 平昌オリンピック(2018年)の代表選考会では、出場を狙える位置にはいたものの、結果的には出られませんでした。今回の北京オリンピックは「絶対に出たい」という強い気持ちで代表メンバー入りを目指し準備をしました。レーススタイルの追及や、どこを強化すれば選ばれるのかなどを考えてトレーニングを続けた結果、憧れの舞台への切符を手にすることができました。
佐久市を拠点に保健・医療・福祉を展開している恵仁会くろさわ病院所属のアスリート。地元を拠点に世界で戦える選手を目指しています
初めてのオリンピックは、コロナ禍で観客が少ないということもあり、競技場の雰囲気自体はワールドカップとあまり変わらない印象でした。しかし、ワールドカップなどの国際大会は通常2週間ほどですが、オリンピックは20日間というとても長い戦いのため、慣れない環境でコンディションを整えなければならず、後半は精神的にモチベーションを保つのが大変でした。 出場したのは500m、1500m、5000mリレー、男女混合リレーの4種目。とても緊張しましたが楽しむことができました。世界の壁は厚く500mと1500mは予選敗退。リレー2種目は、世界ランキング的にも上位に位置し、メダルに近い種目だったので、日本チームとしてメダル獲得が目標でした。コンディションは良く、最後まで諦めないレースはできたものの、難しいレースで思うような運びができず、メダルには届きませんでした。 4年後のミラノ・コルティナオリンピック出場ももちろん目指しています。オリンピックで上位に入り、トップレベルの選手になるのが目標です。世界ランク1桁を目指して練習していきたいと思っています。
趣味はロードバイク。トレーニングを兼ねて走るのが日課になっています
ショートトラックは、目の前で選手が転んだり、接触が多かったり、常に緊張感と恐怖感のある競技です。以前は「転倒を避け後ろから攻めて勝つ」というレース運びもありましたが、最近はかけ引きを上手くする戦術が勝敗のポイントになってきています。 自分としては競技の中でリレーが一番面白いと思っています。抜いたり抜かれたりの目まぐるしい展開は、見ていても楽しいですが、滑っていても楽しいです。レースは何度挑戦しても難しく、極められないのがこの競技の魅力だと思います。 地元を拠点に競技を続けたいという思いがあり、高校卒業後は恵仁会に所属させていただきました。オフシーズンの限られた期間、通所リハビリセンターの職員として出勤しています。北京オリンピックは夜遅い放送でしたが、観戦してくださった方も多く、たくさん応援していただきました。ショートトラックが人気競技になるように、これからも頑張っていきます。
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きくち こうた 1997年南牧村生まれ 長野県小海高等学校卒業 社会医療法人恵仁会所属 小学4年生から帝産スケートクラブでスピードスケート競技を始める 2021全日本ショートトラック距離別選手権大会500m3位/1500m3位 2022北京冬季オリンピックショートトラック競技出場5000mリレーで8位入賞
北京冬季オリンピック出場
3人兄弟の末っ子で、先にスケートを始めていた姉や兄についてリンクへ行き、2歳くらいから氷の上で遊んでいました。スケートクラブに入ったのは小学4年生の時。トリノオリンピック(2006年)に出場した先輩が小学校を表敬訪問したり、バンクーバーオリンピック(2010年)に親戚が出場するなどの環境から「競技を続けていれば自分もオリンピックに出られるかもしれない」と意識するようになりました。
平昌オリンピック(2018年)の代表選考会では、出場を狙える位置にはいたものの、結果的には出られませんでした。今回の北京オリンピックは「絶対に出たい」という強い気持ちで代表メンバー入りを目指し準備をしました。レーススタイルの追及や、どこを強化すれば選ばれるのかなどを考えてトレーニングを続けた結果、憧れの舞台への切符を手にすることができました。
世界トップレベルを目指して
佐久市を拠点に保健・医療・福祉を展開している恵仁会くろさわ病院所属のアスリート。地元を拠点に世界で戦える選手を目指しています
初めてのオリンピックは、コロナ禍で観客が少ないということもあり、競技場の雰囲気自体はワールドカップとあまり変わらない印象でした。しかし、ワールドカップなどの国際大会は通常2週間ほどですが、オリンピックは20日間というとても長い戦いのため、慣れない環境でコンディションを整えなければならず、後半は精神的にモチベーションを保つのが大変でした。
出場したのは500m、1500m、5000mリレー、男女混合リレーの4種目。とても緊張しましたが楽しむことができました。世界の壁は厚く500mと1500mは予選敗退。リレー2種目は、世界ランキング的にも上位に位置し、メダルに近い種目だったので、日本チームとしてメダル獲得が目標でした。コンディションは良く、最後まで諦めないレースはできたものの、難しいレースで思うような運びができず、メダルには届きませんでした。
4年後のミラノ・コルティナオリンピック出場ももちろん目指しています。オリンピックで上位に入り、トップレベルの選手になるのが目標です。世界ランク1桁を目指して練習していきたいと思っています。
極められないのが魅力
趣味はロードバイク。トレーニングを兼ねて走るのが日課になっています
ショートトラックは、目の前で選手が転んだり、接触が多かったり、常に緊張感と恐怖感のある競技です。以前は「転倒を避け後ろから攻めて勝つ」というレース運びもありましたが、最近はかけ引きを上手くする戦術が勝敗のポイントになってきています。
自分としては競技の中でリレーが一番面白いと思っています。抜いたり抜かれたりの目まぐるしい展開は、見ていても楽しいですが、滑っていても楽しいです。レースは何度挑戦しても難しく、極められないのがこの競技の魅力だと思います。
地元を拠点に競技を続けたいという思いがあり、高校卒業後は恵仁会に所属させていただきました。オフシーズンの限られた期間、通所リハビリセンターの職員として出勤しています。北京オリンピックは夜遅い放送でしたが、観戦してくださった方も多く、たくさん応援していただきました。ショートトラックが人気競技になるように、これからも頑張っていきます。