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(2019年4月24日)
たざわ まりか 1986年小諸市鴇久保生まれ 旅行業コンサルタント 上田高校を経て青山学院大学卒業後、旅行会社やワイン輸入業者に勤務 結婚・出産を経て小諸市の地域おこし協力隊員を経験 「酒蔵ホテル」の開業を目指し、今年5月株式会社「KURABITO STAY」設立
協力隊で芽生えた使命感
小諸市の山あいの集落で生まれ育ちました。バスが1日に数本しかないようなところで、両親が教員ということや、多様性を感じた東京への憧れもあり、10代の頃は早く自由になりたいと思っていました。 大学生の時にバックパッカーとして2ヶ月間のヨーロッパひとり旅を経験。パリから遠く離れた小さな田舎町を巡る中で、小さな村の人々が誇りを持って暮らしている姿に感銘を受けました。 卒業後は旅行会社に就職。フランスの美しい田舎町を巡るツアーを企画し、仕事でもプライベートでも様々な国を旅してきました。5年勤務しましたが、ワインに夢中になりワイン輸入業者に転職。ワインの勉強をする中で、丁寧に作られる日本酒が海外で注目されていることを知りました。 その後、結婚し子どもが生まれ、1年半専業主婦として埼玉県で暮らしました。社会復帰を考えていた2016年、実家のある小諸市で地域おこし協力隊の募集があることを知り、「旅行会社経験者」の条件から、キャリアを活かせると思い応募。小諸と埼玉の2拠点居住で協力隊員として活動し、こもろ観光局の立ち上げにも携わりました。 活動していくうちに使命感が芽生え、「観光の力で地域を豊かにするには誰かが立ち上がって行政の枠を超えて広域全体で事業を行う必要がある」と感じ、協力隊を1年で辞め、フリーの観光コンサルタントとして起業しました。着地型旅行の造成支援業務など県内外で活動しています。
「酒蔵ホテル」で地域を豊かに
全国約500人のエントリーの中から見事グランプリを受賞
これまでの経験から、佐久地域の酒蔵がインバウンドの観光資源になると考えた中で「酒蔵ホテル」の構想が生まれました。外国人観光客をターゲットに、酒蔵に泊まり日本の酒造りを体験し、町歩きや地域住民との交流も楽しんでもらおうという内容です。この企画を携え、「みんなの夢AWARD9」(地域の活性化のため公益性のある事業や夢を発表し合う大会)にエントリー。小諸大会での優勝を経て、今年2月の全国大会でグランプリを受賞しました。 臼田の橘倉酒造さんからお声掛けをいただき、今は夢の実現に向け1号店の準備を進めています。この5月に「株式会社KURABITO STAY」を設立し、夏には酒蔵ホテルにするためのリフォームをスタート、11月にプレオープン、来年2月には本格オープンする予定です。世界中の酒ファンが集まる場所にしたいです。
故郷の魅力を再確認
最終選考会には 「酒蔵ホテル」1号店となる橘倉酒造のスタッフも応援に駆けつけてくれました
小諸で子育てをするようになり、風土の良さ、人の温かさに触れました。近所の方みなさんが息子を可愛がり、見守ってくださるんです。あらためて故郷の魅力に気付くこともできました。 「関わる人みんなが幸せになるプロジェクト」を目標に1号店の圧倒的な成功を実現させ、年間を通した地域雇用の創出、関係人口、移住人口の創出、観光産業の労働生産性向上につなげたいです。 主婦でも、子育てをしながらでも、いろいろな形でキャリアを生かせるということも発信しつつ、ソーシャルビジネスとして多くの人に応援してもらえる事業にしていいきたいと思っています。
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たざわ まりか 1986年小諸市鴇久保生まれ 旅行業コンサルタント 上田高校を経て青山学院大学卒業後、旅行会社やワイン輸入業者に勤務 結婚・出産を経て小諸市の地域おこし協力隊員を経験 「酒蔵ホテル」の開業を目指し、今年5月株式会社「KURABITO STAY」設立
協力隊で芽生えた使命感
小諸市の山あいの集落で生まれ育ちました。バスが1日に数本しかないようなところで、両親が教員ということや、多様性を感じた東京への憧れもあり、10代の頃は早く自由になりたいと思っていました。 大学生の時にバックパッカーとして2ヶ月間のヨーロッパひとり旅を経験。パリから遠く離れた小さな田舎町を巡る中で、小さな村の人々が誇りを持って暮らしている姿に感銘を受けました。 卒業後は旅行会社に就職。フランスの美しい田舎町を巡るツアーを企画し、仕事でもプライベートでも様々な国を旅してきました。5年勤務しましたが、ワインに夢中になりワイン輸入業者に転職。ワインの勉強をする中で、丁寧に作られる日本酒が海外で注目されていることを知りました。 その後、結婚し子どもが生まれ、1年半専業主婦として埼玉県で暮らしました。社会復帰を考えていた2016年、実家のある小諸市で地域おこし協力隊の募集があることを知り、「旅行会社経験者」の条件から、キャリアを活かせると思い応募。小諸と埼玉の2拠点居住で協力隊員として活動し、こもろ観光局の立ち上げにも携わりました。 活動していくうちに使命感が芽生え、「観光の力で地域を豊かにするには誰かが立ち上がって行政の枠を超えて広域全体で事業を行う必要がある」と感じ、協力隊を1年で辞め、フリーの観光コンサルタントとして起業しました。着地型旅行の造成支援業務など県内外で活動しています。
「酒蔵ホテル」で地域を豊かに
全国約500人のエントリーの中から見事グランプリを受賞
これまでの経験から、佐久地域の酒蔵がインバウンドの観光資源になると考えた中で「酒蔵ホテル」の構想が生まれました。外国人観光客をターゲットに、酒蔵に泊まり日本の酒造りを体験し、町歩きや地域住民との交流も楽しんでもらおうという内容です。この企画を携え、「みんなの夢AWARD9」(地域の活性化のため公益性のある事業や夢を発表し合う大会)にエントリー。小諸大会での優勝を経て、今年2月の全国大会でグランプリを受賞しました。 臼田の橘倉酒造さんからお声掛けをいただき、今は夢の実現に向け1号店の準備を進めています。この5月に「株式会社KURABITO STAY」を設立し、夏には酒蔵ホテルにするためのリフォームをスタート、11月にプレオープン、来年2月には本格オープンする予定です。世界中の酒ファンが集まる場所にしたいです。
故郷の魅力を再確認
最終選考会には 「酒蔵ホテル」1号店となる橘倉酒造のスタッフも応援に駆けつけてくれました
小諸で子育てをするようになり、風土の良さ、人の温かさに触れました。近所の方みなさんが息子を可愛がり、見守ってくださるんです。あらためて故郷の魅力に気付くこともできました。 「関わる人みんなが幸せになるプロジェクト」を目標に1号店の圧倒的な成功を実現させ、年間を通した地域雇用の創出、関係人口、移住人口の創出、観光産業の労働生産性向上につなげたいです。 主婦でも、子育てをしながらでも、いろいろな形でキャリアを生かせるということも発信しつつ、ソーシャルビジネスとして多くの人に応援してもらえる事業にしていいきたいと思っています。