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プロ総合格闘家 松本 尚大さん

1まつもと なおひろ 1996年佐久市三河田生まれ上武大学4年生佐久長聖高等学校柔道部出身 大学入学後ボクシングを始め、大学2年生の時に総合格闘技ジム  「拳心會」に入会 2017年12月プロ総合格闘技団体GRACHANにてプロデビュー

 

強い男になりたい

小学校時代は野球と柔道をしていましたが、当時は痛いのが苦手で柔道の練習にはほとんど行かないような状態でした。中学校時代はスノーボードに熱中し、ジュニアの中部大会で優勝したこともありました。運動神経は良い方なので色々なことにチャレンジするのですが、飽き性で上達するとやめてしまうという感じでした。運動は得意でも、体が小さく力も弱かったので中学校時代に腕相撲で女の子に負けたことも。小さいが故にからかわれることも多く、強くなりたいと思っていました。
佐久長聖高校では柔道部に入部し、長野県選手権で個人3位に入賞しました。柔道を続けるためにはさらに強くなれる学校へと考え、群馬県の上武大学に進学。たまたま大学の近くにあったボクシングジムに興味を持ち、この時からボクシングを始めました。1年ほどボクシングをしましたが物足りなさを感じるようになり、現在所属する「拳心會」に入会。強さを追い求めた結果、たどり着いたのが総合格闘技でした。

 

プロ総合格闘家として

地元からも多くの仲間が応援に駆けつけてくれたデビュー戦。次回の試合は2018年12月2日(日)

地元からも多くの仲間が応援に駆けつけてくれたデビュー戦。次回の試合は2018年12月2日(日)

最初はただ強くなりたいという気持ちだけでしたが、会長から試合への出場を勧められて参戦。1戦目で闘志に火がつき、ジムの先輩にプロ格闘家がいたこともあり、自分もプロでやってみたいという気持ちが芽生えました。アマチュアとして試合に出場する中で、プロ総合格闘技団体「GRACHAN」のスカウトを受け、2017年12月にプロデビュー。プロでやるには強さはもちろん、キャラクター性も重要になります。鍛えられた肉体と柔道の技を活かし、誰が見てもかっこいいと思ってもらえる試合を目指しています。GRACHANでチャンピオンになり、団体を超えた大きな大会に出場するのが目標です。
現在、プロ戦績3戦1勝1敗1分。次の試合は12月2日を予定しています。今まで65・8㎏のフェザー級でしたが、次の試合は階級を61・2㎏のバンダム級に下げて挑戦します。甘いものが好きなので減量は大変ですが頑張ります。新しい階級なのでまずは良い勝ち方をして次につなげたいです。

 

格闘家を憧れの職業に

迫力ある試合の様子はYouTubeでも見ることができます。「松本尚大」で検索を

迫力ある試合の様子はYouTubeでも見ることができます。「松本尚大」で検索を

格闘技には怖い、危ないといったマイナスイメージがありますが、そういったイメージを払拭していくのも格闘家の役目です。格闘技をひとつのスポーツとして認めてもらうために、魅力的な試合をし、小さな子どもたちが憧れるような職業になってほしいと思っています。
総合格闘技の楽しみ方も広めていきたいです。総合格闘技は空手・柔道・レスリング・ボクシングなど違う競技出身の選手同士が戦う迫力と面白さがあります。選手それぞれに培ってきた背景や物語があり、それを知った上で試合を観るとさらに楽しめます。
3月には大学を卒業し、社会人になります。プロ格闘家といってもファイトマネーだけではまだまだ食べていけません。4月からは会社員として働きながらトレーニングに励み、試合に出場します。
総合格闘技は、人に自分を見てもらうものだと思っているので、自分の頑張っている姿を見て、何かを感じてもらえる試合をしていきたいと思っています。