ぷらざINFO/この街の仲間たち

昔ばなし語りの会 あかり

野沢公民館のつどいにて。会の仲間と語りクラブの子どもたち語り継がれてきた昔ばなし

「昔むかしあるところに…」で始まる昔話。そこには、笑いを誘う滑稽な内容や、とんちや機転を利かせ困難を乗り越えるなど、生きる知恵が詰まっています。こうした昔話を「子どもたちに伝えたい」と意欲的に活動しているのが、「昔ばなし語りの会 あかり」の皆さんです。佐久ことばで語る昔話を聞いて温かい雰囲気に引き込まれ入会した方や80代の伝承の語り部も加わり、現在、女性12人で活動しています。

 

囲炉裏を囲んで

語りの会は、佐久市瀬戸に住む荻原節子さんが仲間と共に2002年に始めました。古民家の自宅の一室に骨董好きの夫の徳雄さんが囲炉裏の間「いぶ志庵」を再現したところ、「火を囲む昔の暮らしを子どもたちに伝えたい」節子さんの胸にそんな思いが生まれました。4歳の孫育ての時に聴いた講演会で昔話の大切さを知り、さらに勉強してみたいと思ったそうです。そして、筑波大学名誉教授で昔話研究の第一人者・小澤俊夫先生の昔ばなし大学に参加しました。昔話を学ぶなかで「囲炉裏を囲んで昔話の語りを…」と気持ちが固まり、いぶ志庵での語りの会がスタートしました。当時小学生だった子どもたちは、今は大学生や高校生になりました。語りの会の活動は、地域にしっかり根を張り12年続いています。

 

2002年囲炉裏を囲んで昔話を聞く子どもたち佐久の昔話を再話し子どもたちへ

荻原さんの自宅のいぶ志庵で行う語りの会は、5月で146回目になります。佐久中央図書館でも「かたりのおもてなし」を毎月開催。また、学校や保育園、児童館などでも定期的に行い、小学校では「語りクラブ」の指導もしています。昔話は老健や宅老所でも喜ばれており、佐久の昔話を再話して子どもたちに伝える活動にも力を入れています。ろうそくに火を灯して薄明かりのなか、語りが始まり、話が進むと笑いが起こったり、どうなるかとヒヤヒヤしたりで、語りの場に一体感が生まれます。また昔話に出てくる、きせるや箱膳、行燈などの実物を子どもたちに見せては語っています。
囲炉裏から始まった活動は、語りを通じて人と人との出会いを生み、そして昔ながらの暮らしを次世代に伝える活動となって広がっています。

 

●お問い合わせは
☎0267-62-2363
(荻原さん)