ぷらざINFO/この街の仲間たち

長野県野沢南高等学校 美術部

「部員の人数は少ないですが、部員同士の仲が良く、和気藹々と活動しています。一緒に美術を楽しむ後輩が増えるといいな」と仲間の皆さん

 自分が伝えたいことを表現する

野沢南高等学校美術部は、現在2〜3年生5人で活動しています。部員は少ないですが、2021年春に開催された「第35回佐久平の美術展」で美術展始まって以来、10代で初の最優秀賞を受賞した部員や、「紀の国わかやま総文2021(全国高等学校総合文化祭)」に長野県代表として出品する部員など、高い技術力と表現力を兼ね備えた生徒が在籍しています。

中学時代も美術部に所属していたという部員もいますが、中には中学では運動部など別の部活動に入っていましたが高校では絵を描きたいと入部を希望する人もいるそうです。

 

 共に支え合い、切磋琢磨しながら

年に2〜3回、様々な展覧会に出品するため、油絵や水彩画など、作品の種類や題材はそれぞれが描きたいものを選び取り組んでいます。普段は平日の放課後に活動していますが、展覧会前などは土日に学校で描いたり、時には作品を家に持ち帰り制作することもあります。自分が納得のいくまで課題に取り組みますが、自分の作品と向き合う中で、どう表現すれば良いのかなど困った時は仲間たちに話すことで解決策が見つかることもあるそうです。

日常生活で大変なことがあった時も「部活動がある、部活に行けば仲間がいる」と思うと乗り越えられることも多いと言います。

 

自分の表現したいことにしっかり向き合い、それぞれの課題に取り組みます

 居心地の良い雰囲気の中で活動

「高校入学後に美術部の見学に行った際、先輩方がとても良い雰囲気の中で活動していた様子が印象的で、自分もこの中で一緒に技術を高めていきたい」と入部を決めた人もいます。部員の一人は「普段はなかなか自分の思いを表現したり、感情を表に出したりすることが少ない内気な性格ですが、絵は自分が伝えたいことや、見てもらう人に伝えたい思いを表現できる場だと思っています」と真剣な眼差しで語ってくれました。「部員一人ひとりが自分の描きたいものをしっかりと表現できる高いスキルを持っている」と顧問の高橋先生。高校卒業後に進学や就職をしても、絵を描くことを続けたい人、美術に関わる仕事がしたい人が多く、それぞれがそれぞれの道に向かって進んでいきます。