ぷらざINFO/この街の仲間たち

臼田小満太鼓愛好会

「和太鼓を叩くことがストレス発散」というメンバーも。「太鼓を叩いてみたい方はぜひ練習会場に足を運んで」と仲間の皆さん

 記念事業の一つとしてスタート

臼田小満太鼓愛好会は、1984年に臼田町商工会青年部の30周年記念事業として発足し、35年以上続く歴史ある団体です。もともとは商工会青年部有志の集まりでしたが、イベントで披露する姿を見て「私もやりたい!」という人が次々と仲間に加わり、一緒に活動するようになりました。現在は20代から60代の約30人が、週に一度佐久市内で練習しています。
発足当初は和太鼓についての知識がなかったので、近隣で活動している和太鼓団体にアドバイスをいただきながら進めてきました。年に一度地域の和太鼓団体と同じステージに立つこともあり、和太鼓団体同士の繋がりも大切にしています。

 より良い音を目指して

太鼓の歴史は古く、縄文時代には情報伝達の手段として使われていたと言われています。和太鼓は全身を使って太鼓を叩き、体全体で曲を表現し観客に伝えます。叩けば簡単に音は出ますが、良い音を出すのは容易ではなく、体の使い方や叩く力加減、叩く場所、その日の体調などによって音が微妙に変化するので、常に良い音・良い響きを目指し練習することが大切です。音色を追求していく奥深さも魅力の一つだと言います。

 

観客も引き込まれる、体全体に響く迫力ある演奏

 自分たちらしく楽しみながら活動

例年ですと年に約10回程度イベント出演がありますが、2020年は出演予定だったイベントのほとんどが中止に。また、練習も一時休止となりました。地元の人たちの前で披露する機会がなくなってしまったことで、「自分たちはイベントで多くの人に見てもらうことにより力を貰っていたのだ」と改めて実感したそうです。
「太鼓を叩くこと、何かに一生懸命取り組むことは本当に楽しいです。これからも若い人たちにエネルギーを貰いながら活動していきたい」と会長の鈴木さん。子ども向けに太鼓教室を開くなど小満太鼓を地域の伝統として残す活動も行っているそうです。伝統を大切にし、さらに進化する過程を仲間たちと共に楽しみながら活動してゆくことでしょう。