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俳句の里づくり 実行委員会

  与良町を「俳句の里」に

俳人・小説家として知られる高浜虚子は、太平洋戦争中、娘とともに4年ほど小諸市に疎開をしていました。その時暮らしていた家は、与良町に「虚子庵」として移築され、隣に「市立小諸高浜虚子記念館」が建てられるなど、一帯が「こもろ高浜虚子記念公園」として整備されています。その流れから、「与良町を俳句の里にしたらどうか」という提案があり、2022年7月に「俳句の里づくり実行委員会」が発足。現在は4人で活動し、10月に開催される「俳句の里を夢見る句会in小諸」の企画・運営を行っています。

2022年10月10日に「俳句の里を夢見る句会in小諸」を開催。句会の詳細や活動の様子はHPを参照 https://yorahaiku.wixsite.com/komoro/

 

  景色を楽しみながら俳句を作る

小諸市に疎開していたころの高浜虚子は、すでに俳人としての地位があったことから、虚子を慕って県内外から俳人が集まり、多くの句会が開かれていました。現在でも「こもろ・日盛俳句祭」「虚子・こもろ全国俳句大会」が開かれるなど、俳句とのつながりが深い地域となっています。

与良町には虚子の句碑が多くあり、10月の句会では、句碑を巡りながら高浜虚子が好んだ散歩道を歩き、俳句の題材となった景色を見ながら俳句を詠むことも企画しています。与良町の人々が長い間大切に守ってきた風景を楽しむことができるそうです。

 

  次世代につなぐ活動に

句会開催に向けてウェブ会議ツールを使っての打ち合わせ

発足したばかりの「俳句の里づくり実行委員会」ですが、思いに賛同した与良町の人々の協力もあり、句会に向けての準備も着々と進んでいます。また、今後は句会の企画・運営だけではなく、俳句づくりを通じて与良町の風景を楽しんでもらうことや、「与良館」などの施設を知っていただき活用していく方法も考えていきたいと意気込んでいます。

「虚子が歩いた散歩道を歩き、俳句を作る。そんな人が増えていくと良いと思っています。人が集まることで与良町を中心に小諸市や東信地域を元気にしていく活動になっていったら」と実行委員会の皆さん。高浜虚子から受け継いだ思いを若い人たちに繋げていく活動はこれから広がってゆくことでしょう。