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(2024年12月23日)
小諸市の重要無形民俗文化財に指定されている「小諸馬子唄」を地元小諸で伝承していくために「小諸馬子唄普及会」が長年活動をしてきましたが、普及に加え継承もしていきたいと2017年に「小諸馬子唄保存会」に改名し、活動をスタートさせました。現在は40代から80代の9人が月に一度集まり、民謡師範の戸矢崎勝彦さん指導のもと練習に励んでいます。
小諸市開催の公民館まつりや伝統芸能の集いに参加するほか、ボランティア活動の一環で学校で子どもたちに指導することもあります。また、長野県民謡連盟大会などに個人で参加する人もいるそうです。
「民謡が好きな方、歌うことが好きな方、一緒に楽しみませんか。若い方の参加も大歓迎です!」と仲間たち。3月には中学生と一緒に学校で披露します
平安時代に小諸周辺の牧の中で生まれた駒ひきの歌から発生したとされる小室節が、江戸時代に信濃路の中馬たちが歌う馬子唄となり、各地に広がっていきました。昭和に入ると、東北民謡の権威・後藤桃水が馬子唄の旋律を尺八の菊池淡水に伝え、さらに赤坂小梅女史に教え、歌われたものが「小諸馬子唄」となり、新民謡として親しまれてきました。
代表の堂本さんは「小諸という地名が入っている以上、小諸市で長く残していかなければいけない 大切な民謡」だと話します。そして若い世代に繋げていこうと2024年から小諸市立小諸東中学校の総合学習で生徒たちに小諸馬子唄の歴史や歌唱についての指導も行っています。
練習後に、お茶を飲みながら情報交換や話をするのも大切な時間です
昔に比べると民謡に触れる機会が減りました。特に若い世代は民謡に触れることがほとんどなく、今後はより多くの人に「小諸馬子唄」をはじめ様々な民謡を知ってもらえる機会を作っていきたいと仲間の皆さんは話します。また、戸矢崎さんは「民謡は譜面があるものもあるけれど、伝承で伝わってきたものが多く、人それぞれに歌い方や節回しが違います。その違いを感じられるとより民謡の楽しさが増します」と語ります。
「小諸馬子唄」を小諸で長く歌い継いでいくために、これからも歌により磨きをかけ、世代を超えた民謡の橋を架けてゆくでしょう。
月刊ぷらざ編集部(株式会社信州広告社)
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小諸馬子唄を歌い継ぐ
小諸市の重要無形民俗文化財に指定されている「小諸馬子唄」を地元小諸で伝承していくために「小諸馬子唄普及会」が長年活動をしてきましたが、普及に加え継承もしていきたいと2017年に「小諸馬子唄保存会」に改名し、活動をスタートさせました。現在は40代から80代の9人が月に一度集まり、民謡師範の戸矢崎勝彦さん指導のもと練習に励んでいます。
小諸市開催の公民館まつりや伝統芸能の集いに参加するほか、ボランティア活動の一環で学校で子どもたちに指導することもあります。また、長野県民謡連盟大会などに個人で参加する人もいるそうです。
「民謡が好きな方、歌うことが好きな方、一緒に楽しみませんか。若い方の参加も大歓迎です!」と仲間たち。3月には中学生と一緒に学校で披露します
小諸で後世に繋ぐ活動
平安時代に小諸周辺の牧の中で生まれた駒ひきの歌から発生したとされる小室節が、江戸時代に信濃路の中馬たちが歌う馬子唄となり、各地に広がっていきました。昭和に入ると、東北民謡の権威・後藤桃水が馬子唄の旋律を尺八の菊池淡水に伝え、さらに赤坂小梅女史に教え、歌われたものが「小諸馬子唄」となり、新民謡として親しまれてきました。
代表の堂本さんは「小諸という地名が入っている以上、小諸市で長く残していかなければいけない
大切な民謡」だと話します。そして若い世代に繋げていこうと2024年から小諸市立小諸東中学校の総合学習で生徒たちに小諸馬子唄の歴史や歌唱についての指導も行っています。
多くの人に知ってもらいたい
練習後に、お茶を飲みながら情報交換や話をするのも大切な時間です
昔に比べると民謡に触れる機会が減りました。特に若い世代は民謡に触れることがほとんどなく、今後はより多くの人に「小諸馬子唄」をはじめ様々な民謡を知ってもらえる機会を作っていきたいと仲間の皆さんは話します。また、戸矢崎さんは「民謡は譜面があるものもあるけれど、伝承で伝わってきたものが多く、人それぞれに歌い方や節回しが違います。その違いを感じられるとより民謡の楽しさが増します」と語ります。
「小諸馬子唄」を小諸で長く歌い継いでいくために、これからも歌により磨きをかけ、世代を超えた民謡の橋を架けてゆくでしょう。