ぷらざINFO/この街の仲間たち

大陸会【たいりくかい】

写真大/バルーンフェスティバルの復興支 援ブースを運営市役所職員有志で結成復興支援の会

2011年3月11日、テレビに映る東北の姿に佐久市役所職員の荻原幸一さんは言葉を失いました。当時所属していた商工振興課の仕事で関わりのあった、友好都市 大船渡市の人々が思い出され「隣人が被災したような衝撃」を受けたそうです。震災直後、職員が大船渡市と陸前高田市に派遣され、行政と市民をつなぐ支援を始めました。そして今年の3月11日、交流のあった職員の「できることを続けたい」という個々の想いが部署を越えて繋がり、有志で結成されたのが「大陸会」です。

 

生き方に、力と元気をもらう

写真小/「大陸会」の仲間たち(2013.3.11発会式にて)会を結成するきっかけのひとつに、震災当時商工振興課にいた小林智恵さんの「大船渡市の人たちは、困難に遭遇しながらも力強く生きている。彼らのために、少しでもできることを長く続けたい。個人ではなく団体で活動した方が長く続くのでは?」という想いがありました。会の名は大船渡と陸前高田の頭文字をとって「大陸会」。会員は20代から50代まで、30名ほどが所属しています。活動のひとつとして、アムシネマでドキュメンタリー映画「先祖になる」の上映会を行いました。映画は陸前高田市で木挽きとして活躍する77歳の男性を追ったドキュメンタリーで、その生き様は佐久の人々に力と元気を与えました。

 

今、できる支援

震災後から交流をしている観光交流推進課の工藤美幸さんは、「現地に行って感じることは、報道などで復興は進んでいるように見えますが、震災前の姿には程遠いということ。特別な支援でなくても現地に行って食事や宿泊などでお金を使ってくることも、被災した人たちの生活支援になります」と語ります。年に数回、会員有志を中心に現地を訪問し、交流を深めています。また、現地で開催されるバルーンイベントに佐久熱気球クラブが参加するので、大陸会メンバーも合流する予定です。活動を通して佐久の人々に伝えたいのは「忘れないで!」という現地の人たちのメッセージ。できることを、できる時に、できる人が続けていきたい。大陸会には、そんな想いで活動する仲間たちが集まっています。

 

●お問い合わせは
☎0267-62-3283
(佐久市観光交流推進課 工藤さん)