ぷらざINFO/この街の仲間たち

小諸まち映画「さかみちラプソディ」製作チーム

市民主体でつくる映画

キャストはオーディションで選ばれた8~66歳の12人。撮影を通してキャストも大きく成長しました。公式FB・公式Twitterで情報を発信しています

舞台となる地域の住民が主体となり映画を制作する「まち映画」を「小諸市でも作りたい!」と、同市赤坂出身の会社員・田中幸城さんが昨年4月に製作委員会を設立。「さかみちラプソディ」は小諸市を舞台に、市民が企画から上映までを手がける「まち映画」です。
田中さんがプロデューサーを務め、出演者はオーディションで選ばれた12人。「人前で緊張してしまう性格を直したい」「定年を迎えて刺激がほしい」など、それぞれ出演の動機は異なりますが、全員が地元で暮らす一般の方です。
クランクインの前には現役俳優が指導する演技トレーニング、強化合宿を実施。特別なトレーニングにより感情を解放することでスタッフ・キャストの絆が深まり、演技にも反映されます。オーディションではまったく話せなかったメンバーも、撮影を重ねるごとにどんどん変わっていったそうです。

 

100%小諸にこだわる
物語は都会から小諸市に引っ越してきたシングルマザーと小学生の姉妹が、小諸で出会った音楽や人によって成長していくというもの。坂道の多い小諸のまちを人生になぞらえ、音楽と母娘の絆をテーマに田中さんが脚本を書きました。オーディションで選ばれたメンバーたちの個性に合わせて、当て書きもしたそうです。懐古園、甘味処みつばち、飯綱山公園など撮影はすべて小諸市内。ロケ地だけでなく、お弁当や撮影に使う小道具まで、場所・もの・人は100%小諸にこだわり、地元の魅力を再発見できる映画を目指しました。

飲食店、工場、学校、観光地などオール小諸ロケ。身近な風景の中でストーリーが展開します

 

もっとまちを盛り上げたい
大学の映画研究部時代に「まち映画」と出会い、キャストやスタッフとして関わってきた田中さん。幅広い年代の人とつながり、多様な考えを吸収できたことから、「映画製作にかかわることは、人の成長、まちの活性化につながる」と言います。20代の田中さんが映画でまちを盛り上げることで共感してくれる同世代が増え、「もっと小諸を盛り上げていきたい」とさらに強く思うようにもなりました。映画は5月11日に撮影を終え、9月からステラホール、アムシネマなどで上映される予定です。