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望月の駒を歌う会

練習は毎月第1〜4木曜日の夜7時~9時。「楽譜が読めなくても大丈夫、気軽に参加してください」と江本団長。練習の見学も大歓迎

望月の歴史を後世に伝えたい

1988年に誕生した合唱組曲「望月の駒」。望月に古くから伝わる民話を題材としたこの歌を「多くの人に聴いていただき、歴史を後世に伝えたい」と発足した合唱団です。一度は活動が下火になり歌われていませんでしたが、2006年に再結成を果たし、現在は25人の会員で活動中。メンバーは佐久市だけでなく立科、八千穂、軽井沢など佐久全域から参加しています。

 

名馬と姫の悲しい恋物語「望月の駒」は、その昔朝廷に献上する馬が育てられていた「望月の牧」(御牧ケ原台地)を舞台に、名馬「月毛の駒」と、同じ日に生まれた「生駒姫」がたどる悲しい恋の物語。歌と古老役の男性による語りで構成される「歌うかたりべ」とも言われる曲です。「昔語りを聞く機会が少なくなった今、『望月の駒』を歌うことによって地域の歴史や文化を継承するのも会の役割」と話すのは再結成当時からのメンバー吉川徹さん。在りし日の面影を伝えるため、呼びかけや振り付けを交えるなど表現にも力を入れています。

鈴木健二さん指揮、木内貴大さんピアノ。真剣かつ楽しみながら練習に励んでいます

 

来年1月、定期演奏会を開催
練習は月4回。「望月の駒」は第3・4木曜日に、その他のレパートリー曲は第1・2木曜日に練習しています。現在取り組んでいるのは合唱曲「心の瞳」「信じる」、美空ひばりが歌った「一本の鉛筆」など。2年に1度の定期演奏会に加え、佐久市民コーラスまつりや望月芸能祭にも出演。病院や学校などへ出向いての披露もしています。団長の江本さんは「みんなの気持ちがひとつになって歌えた時の心地よさは格別」と話してくれました。「望月の駒」は全体で30分を超える大曲ですが、新規会員には特別レッスンを行ったり練習用CDを配布。「初心者でもすぐに堂々と大きな声で歌えるようになります」と江本団長。
来年1月19日には佐久平交流センターで7回目の定期演奏会を開催します。満員御礼の大盛況だった前回よりさらにパワーアップした歌声を届けるべく、熱のある練習を重ねています。