ぷらざINFO/この街の仲間たち

佐久平総合技術高等学校書道部

書道の魅力は、自分が持つ個性や感情を文字で表現できること。筆字の基礎も身につけることができます

新しいことを始めるきっかけに

佐久平総合技術高等学校書道部は、10人の生徒が県内の各展覧会などに向けて日々活動しています。全国高等学校総合文化祭書道部門に3年連続で長野県代表として生徒が選ばれるなど、各方面から高い技術と優れた表現力が評価されています。

幼い頃から書道教室に通い腕を磨いてきた部員もいますが、学校の授業で習っただけという部員がほぼ半数。中学校では運動部に所属していましたが、高校では新しいことを始めたいという気持ちから書道部を選択した生徒や、先輩たちの活動を知り自分もやってみたいと入部を決めた生徒など様々です。

 

じっくりと書と向き合う

普段は、その人が持つ個性に合わせ、生徒と顧問の小宮山先生とで相談し、課題を決めて取り組んでいます。通常は年に5回ほどある校内外の展覧会に向けて錬成していますが、JR小海線から依頼を受けてマナー啓発ポスターを制作するなど、地域の方の依頼を受けて書くこともあります。

書道と言えば、半紙や書き初め用の大きな紙に書くことをイメージしますが、1年前には人が中に入り鑑賞できる布作品の制作にも挑戦しました。一般の人が持つ書道のイメージにとらわれず、新しい表現方法にも前向きにチャレンジしています。

 

新たな目標に向かって

書道未経験者もそれぞれに合わせた課題に取り組むことができます

今年は新型コロナウイルスの影響で文化祭など様々な発表の場が無くなり、部員たちが作り上げた作品を披露する機会が少なくなってしまいました。そのような中でもそれぞれが次の目標に向けて前向きに自分の課題に取り組んでいます。

「それぞれの経験や立場に関係なく、自分と仲間の個性の違いや良さを感じながら書と向き合い、技術を向上させることができるのは高校の部活動ならではのこと」と小宮山先生。書道を通じて自分を表現する時間はこれからも続きます。