ぷらざINFO/この街の仲間たち

土筆会 (つくしかい)

土筆会息の長い、学習グループ

土筆(つくし)会は、昭和31年から続く俳句を愛する仲間の会です。旧野沢会館の学習グループとして創設され、以来56年続く、佐久市で最も息の長い公民館の学習グループのひとつです。現在会員は11名。50代から80代の仲間が月に1回野沢会館に集まり句会を続けています。句会には、それぞれ2句ずつ自分の句を持ちより、全員の句を1枚の紙にまとめ、皆で詠んで評価しあいます。そして、より伝わりやすい表現へと推敲していきます。「最初は、自分の句を仲間にいろいろ言われるのは恥ずかしかったけれど、アドバイスを聞いて直すと、段々いい句になるんだ。上手くなるのが嬉しくて、続いたんだろうな」と、ベテラン会員さんが笑いながら話してくれました。

俳句から、人に親しみがわく

俳句は、生活の場面と心情を、五・七・五の十七文字という限られた文字の中におさめます。畑を耕しながら感じた季節の訪れ、孫の成長の喜び、庭先で見かけた光景、ふと感じた淋しさなど。仲間たちが選んだ言葉から、その人が見た場面をイメージし、感じた気持ちを共感しあいます。「俳句は、それぞれの生活を詠むでしょ。だから、その人の暮らしが見えてくる。そうすると、その人に親しみがわいてくるんだよ」「一人一人、句に個性が出るね。自然を題材にしたり、滑稽味を出したり。句を詠むと、誰の句か段々わかるようになるよ」「毎年出している句集は、その人の人生史」。仲間たちは、俳句を通して人生の節目における喜怒哀楽を共有しています。

土筆会02得意をいかした奉仕活動

佐久市では毎年、88歳と100歳になるお年寄りをお祝いします。土筆会では、俳句の他に俳画を描いて彩りを添えた色紙を、社会福祉協議会を通じて贈り、喜ばれています。
昨年は650枚もの色紙を仲間が手分けして作成しました。仲間たちは、句を詠み続けることで感性を磨き、頭をひねって言葉を選ぶことで脳を活性化させ、若々しくほがらかに活動しています。「会員を募集しています。特に60歳以下の方、大歓迎です」と、新しい仲間も募集中です。

 

●お問い合わせは
☎0267-62-7891(会長 中沢光治)