ぷらざINFO/この街の仲間たち

ハンドベルサークル ガチャベル

準備から楽しく

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2008年に立ち上がったサークルは、今年で6年目を迎えました。現在6人いるメンバーから「もっと経っているような気がした」と声があがるほど、和気と活動を続けてきました。準備を整えている間も「今日は何を演奏しようか」と盛り上がり、冗談を交えながら丁寧に楽器を並べていきます。ハンドベルは音が低いほどベルが大きく重いという特徴があり、端から端まで大きい順にずらりとベルが並びます。

 

 

ハンドベルとは

ハンドベルの正式名称は、「イングリッシュハンドベル」。イギリス発祥のこの楽器が日本に伝わってきたのは、戦後間もなくのことでした。当時は教会の礼拝で、クワイアと共に賛美に使われる程度でしたが、現在では多くのクリスチャン系の学校、教会に留まらず、施設などのリハビリ楽器としても用いられています。ハンドベルは銅とでできており、そのため指紋や汗に弱いという特徴があります。ハンドベルの奏者が必ず手袋をはめるのもこのためで、大切に扱えば、100年でも使うことができるのだそうです。ハンドベルの楽譜は、ピアノの楽譜と比べると、ト音記号がレの音から始まっており、全ての小節に番号が振ってあるという違いがあります。ドの音はヘ音記号に位置し、伴奏に近い役割を果たします。小節番号が全て振ってあるのは、奏者が迷子になるのを防ぐためだそうです。ハンドベルの振り子は、一定方向にしか動かないため、腕を縦回転させるように振ることで、音を響かせます。

「音を分かち合う」魅力

講師の伊藤さんは、「ハンドベルは1人でも鳴らすことはできるけれど、大人数で音を調和させて奏でる楽しさが最大の魅力です。そこには、1人では得られない音があります」と語ってくれました。長野県はハンドベルの普及が途上で、「もっと多くの人と楽しさを分かち合いたい」とメンバーは口を揃えて言います。クリスマスには軽井沢高原教会のクワイアチームでも演奏予定です。透きとおった音色の中にも感じられる温かみは、聴く人の心を癒してくれます。

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