ぷらざINFO/この街の仲間たち

南軽井沢RC乗馬少年団(ライディングクラブ)

掃除中も声をかけて

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「おはようございまーす!」と元気よく挨拶をしながらやって来る子どもたち。靴を履き替え、すぐに厩舎(きゅうしゃ)掃除を始めます。佐久平総合技術高等学校の乗馬班から手伝いに来ている高校生が指揮を執り、てきぱきと片付けていきます。「調子はどう?」「ちょっと、前通るね」と自然に馬に声をかける姿からは、自分たちの乗る馬を大切に思う心が伝わります。現在のメンバーは総勢15人。土曜と日曜に分かれて練習しますが、日課の厩舎掃除では、必ずこういった光景が見られるとのこと。常にコミュニケーションを取ることを忘れません。

 

馬装は5分以内で

掃除を終えると、すぐに馬具装備に取りかかります。馬装は順番や位置が決まっていて、5分以内に済ませる必要があります。「これが結構難しくて、入団してきた子たちは、まずここで苦戦します。馬もジッとしてくれないので、5分で終わらないと、一度全部外して、最初からやり直しになるんですよ」と子どもたちを指導する小泉さん。最初に馬の背にゴムの滑り止めを置き、その上に馬の汗取り用のゼッケンを重ねます。次に、馬の背の形と鞍(くら)の隙間を埋めるためのボアゼッケンを着けてから鞍を置き、腹帯を締めて固定。最後に頭絡(とうらく)を着け、ハミを噛ませて馬装が終了。ここまでの工程が「乗馬」における基礎。馬の口角(こうかく)には歯が生えておらず、金属製のハミは口角に当てるように装備します。馬の口角に集中した神経にハミを当て、右向きや左向きなど、ハミに圧力をかけて馬と会話をするのです。

 

「やっぱり馬が好き!」

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馬に跨(またが)って再度腹帯を締め直し、騎乗者の足の長さや用途に合わせて鐙(あぶみ)の高さを調節し、いよいよ乗馬がスタートします。ゆっくり歩かせる常歩(なみあし)、軽い速足(はやあし)を繰り返す子どもたち。馬上では体を自立して安定させ、手で馬とコンタクトを取ります。「常歩でゆっくり歩くのも、駈足(かけあし)で爽快感を味わうのも好き」と、自然に笑顔になります。他のメンバーが乗っているのを見ながら、「次は僕!」「次は私!」と待ちきれない様子。「やっぱり馬が好き。もっと上達したい!」と意気込み、楽しそうに手綱を取っていました。