ぷらざINFO/この街の仲間たち

土知の森(力)交流サロン

佐久に新たな「知の拠点」を

nt01代表の荻原さんがUターン前に横浜で参加していた、科学に関するテーマで議論交流をする「サイエンスカフェ」の佐久バージョンを企画したところ、共同代表の工藤一夫さん他、活動母体として5人の賛同者が集まり、2009年8月に活動をスタートしました。それ以来、交流サロンは毎月第2土曜日の18時から中込駅前「喫茶ぽえむ」にて行われ、この間一度も休まず、今年5月で68回目を迎えました。毎回、テーマに関心のある15〜20人ほどが集まり、会話を楽しんでいます。

 

「情報」の“本質”を学び合う

活動の主目的は、「郷土(風土)に関連した人的・知的資源を発掘、交流し、学び深め、楽しむ場」です。佐久地域を念頭に置いて地方創生、郷土史、農業問題、環境問題などの様々なテーマについて、自分たちの言葉で気軽に、自然体で、身近なこととして議論しています。テーマに沿ったスピーカーが1時間ほど話題提供したあとで、参加者全員が意見交換を行います。「知る→する→深く理解する」という過程を辿ることで、「ひとつの『情報』に隠されている“本質”が見えてきますし、参加者の色々な見方に大いに刺激されます」と工藤さんは言います。

 

ネットワーク状に広がってほしい

nt02情報過多社会は、便利な一方で、「情報」の全体も本質も見えにくいという面もあります。このため、身近で大事なテーマ(課題)であるにも関わらず、あまり深く議論されていない風潮があります。「このサロンのような活動の必要性を強く感じています。また、次世代を担い、責任を負う立場になっていく若者たちとも交流し、議論を重ねられる場があちこちに生まれ、有機的にネットワーク化し、佐久地域全体が豊かになってほしい」という荻原さんの思いのもと、遠くは上田方面からの参加者もあり、ネットワークを広げています。