ぷらざINFO/この街の仲間たち

佐久交通安全協会 交通少年団

成長の底辺拡大

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お揃いの制服を着て街頭に立つ子どもたち。平成3年発足の佐久交通安全協会交通少年団は、現在は小学校4〜6年生の男女32名で編成されています。季節ごとの街頭活動を年に4回行い、ドライバーに安全運転を呼びかけます。少年団立ち上げのきっかけを、「子どもたちの成長の底辺拡大のため」と語るのは、少年団長を務めている池田さん。活動を通じてドライバーと触れ合うこと、新しい友達を作ること、時にはパトカーに乗ることも、貴重な経験のひとつとして積み重ねられ、子どもたちの成長に繋がっていきます。また、自分が経験した出来事を学校の友達に話すことで、少年団の活動や子どもたちの経験が多くの人々に広まっていくことにも、意義を見出しています。

 

子どもたちの意識の変化

子どもたちの入団のきっかけは、「お母さんが関係者だった」「兄弟が入っていた」など、様々。6年生の伊藤陽祐くんは、「友達に勧められて、僕もこの街を守りたいと思って入団しました」と笑顔で話してくれました。「夏の炎天下など、つらい時もありますが、ドライバーさんにパンフレットを渡す時、笑顔で受け取ってもらえるのが一番嬉しい」と言います。団長の池田さんによると、少年団に入った子どもたちに交通安全に対する意識の変化が見られ、親の運転に対しても、「ウィンカーは早めに出して」などと指導する子どももいるとのこと。少年団の活動で経験したことは、個々の子どもたちの成長に繋がっているようです。

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大人になっても忘れないで

長野県下の交通安全協会で交通少年団を擁しているところは少ないそうです。佐久交通安全協会交通少年団は高瀬、中佐都、東の各小学校児童の有志で構成され、季別の活動の他に、団員同士の交流を深める活動も行われています。「いつか子どもたちが大人になった時、社会に役立つ活動をしたことについて思い出してくれると嬉しいですね」と、佐久交通安全協会事務局長の青木さんは語ります。佐久交通安全協会交通少年団は「安全で快適な社会」の実現を目指して、「安全運転をお願いします!」と、大きな声で呼びかけ続けています。