ぷらざINFO/この街の仲間たち

劇団佐久サムライ

佐久地域の防犯のために

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2011年、佐久警察と佐久ケーブルテレビが合同で制作した防犯ドラマに、イメージキャラクターとして登場したのが、「佐久サムライ」でした。様々な社会問題を取り上げ、映像化することで問題の解決方法を分かりやすく提示することを目的にドラマが作られ、これまでに4話を制作、2作がDVD化されました。しかし、DVDを学校などで視聴してもらっても、それだけでは情報の一方通行で終わってしまうのではないかと考えたリーダーの吉祥さんは、自身の演劇経験を活かして、「情報を相互通行させる目の前での活動」を目的に劇団を立ち上げました。これが「劇団佐久サムライ」です。映像だけで訴えかけても記憶に留まりにくいフレーズや防犯対策などを、演劇の終了後にプラカードで大きく掲げ、観客と一緒に復唱することで、より記憶に留まるように工夫しました。

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断ち、整え、結ぶ

第1作目「万引きを斬る」、2作目「振り込め詐欺を斬る」、3作目「いじめを斬る」に続く4 作目は「和を結ぶ」。「これまでは『斬る』ばかりだったので、犯罪などの社会問題の大本を断ち、整え、結ぼう」という思いを込めて制作しました。和文化をふんだんに取り入れることで、日本人が本来持っている「生きる力」を取り戻し、日本の魅力が再発見できる内容に仕上がっているそう。劇団員たちは、「犯罪やいじめなどは、モラルや道徳心がしっかり育っていれば、防ぐことができるものだ」と語り、改めて考え直すきっかけを提供するこ

とも自分たちの重要な役割だと感じています。

 

 続いていく新たな挑戦

誰もが持っているちょっとした特技。それらを集めることで、大きな事ができるというのも、「劇団佐久サムライ」のエネルギーのひとつ。2016年には、番外編として、大人向け内容の制作が予定されています。これまでは小学校や高齢者施設での寸劇が主な活動のため、「どの年代にも分かりやすく」を念頭に置いてきましたが、「演劇の形は、ひとつではない」と考え、今後は新たな展開にも挑戦していきます。佐久地域の安全を守るサムライは、平和のために日夜励んでいます。