ぷらざINFO/この街の仲間たち

佐久やこのはな会

nakama01

3月の全国大会では、小5の部で準優勝。
メンバーたちの挑戦は続きます

東北信地域に広めるために

「あきのたの…」上の句がわずかに読み上げられただけで、瞬間的に札を払う選手たち。研ぎ澄まされた集中力で試合に臨む競技かるたは、2011年当時は県内では塩尻、飯田などでしか活動しておらず、競技かるた六段の有段者である高洲さんが、東北信地域でも活動を広めようと、2011年に佐久やこのはな会を設立しました。当初は15人ほどで活動していましたが、地道に活動を続けるうちに少しずつ輪が広がり、また最近では漫画などの影響も手伝ってか、現在では35人ほどにまで人数が増えました。園児から大人まで年齢層は幅広く、「部活のように気軽に参加できる環境作り」を心がけているそうです。

 

百人一首のルール
百人一首は札が100枚ありますが、試合で使用するのは合計50枚。シャッフルさせた中から自陣、敵陣に25枚ずつ札を並べ、並べ終わったあとに15分間の暗記時間が設けられます。読み手が読み上げる札が、場にない場合は「空札」と呼ばれ、ここで札に触れてしまうとお手付きになります。直前に読まれた札の下の句から読みが始まり、1秒の間をおいて上の句が読まれます。その札に先に触れるか、競技線から出したほうが札を取ったことになります。持ち札が多いほうではなく、自陣にある札を先に0枚にしたほうが勝ちとなります。敵陣にある札を取った場合は自陣から好きな札を1枚送り、自陣の枚数を減らします。下の句が読まれたあとの上の句を読むまでの1秒間の間は、観戦している人たちも一切の私語が禁止され、身動きも許されていません。

 

札の払い方も熱心に練習しています

札の払い方も熱心に練習しています

スポーツのような側面
札ごとの決まり字を暗記している選手たちは、上の句が読まれるとすぐさま動いて札を払います。抜群の集中力はもちろん、瞬発力と暗記力、1時間半の試合に耐える体力も求められます。また、一般の社会人や学生が試合に参加するため、1日に5〜6試合をこなさなければなりません。そうしたスポーツ的な一面のような、競技かるたが持つ様々な魅力を次々に発見しながら楽しむメンバーたちです。