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佐久市立臼田中学校 邦楽部

佐久では珍しい「琴」の部活

7月29日には貞祥寺(佐久市前山)を訪れた14カ国の駐日大使に演奏を披露しました

7月29日には貞祥寺(佐久市前山)を訪れた14カ国の駐日大使に演奏を披露しました

臼田中学校邦楽部は、日本伝統の楽器「琴」の部活です。日本の和を感じさせる美しい音色を響かせるのは、現在3年生の女子部員3人。琴を弾くのも見るのも初めてだった3人ですが、美しい音色に惹かれ、興味を持ち、入部を決めたそうです。邦楽部は生徒数の減少に伴う部活動整理により、今年度限りでの廃部が決まっています。新入部員の募集も停止したため、彼女たちが1年生の時は20人ほどいた部員も、先輩が抜けるごとに減り、3人が最後の部員に。人数こそ減りましたが「3人それぞれが違うパートを弾いた時に生まれるハーモニーを聴いてほしい」と練習に励んでいます。

 

 

9月16日の文化祭でも演奏予定。発表に向けて練習に励みます

9月16日の文化祭でも演奏予定。発表に向けて練習に励みます

地域で演奏を披露したい
昨年まではコンクールにも出場していましたが、今年は部活として最後の1年となるため、「コンクールよりも地域のイベントにたくさん出て演奏を披露したい」と活動方針を決めました。顧問の小野澤先生も3人の意見を尊重し、演奏する機会をたくさん作るため地域に働きかけ、応援してきました。6月に地元・田口の蕃松院本堂、7月には前山の貞祥寺で演奏を披露。蕃松院ではアンコールの声があがるほど好評を博しました。選曲のポイントは「自分たちが弾いていて楽しくなる曲」。日本の唱歌から流行のJポップまで様々なレパートリーを持ち、敬老会なら日本らしい曲、夏祭りなら盛り上がる曲など、聴いてくれる人に合わせて曲を選んでいるそうです。

 

 

3年間の集大成となる演奏を
「3年間で実力もついたと思うので、呼んでいただいたイベントを成功させるような、良い演奏がしたい」と部長の中條莉緒さん。活動は9月末までで、9月16日の同校の文化祭、24日のPTAバザーでも演奏を予定しています。「部活がなくなるのは寂しいけれど、悔いの残らない演奏をしたい(佐伯美紀さん)」「最後なので自信を持って弾きたい(川合未緒さん)」。それぞれの思いを胸に、最後の演奏に臨みます。