ぷらざINFO/この街の仲間たち

佐久市立臼田中学校 美術部

ふるさとCM大賞を受賞nt01

2016年度ふるさとCM大賞NAGANOで最高賞の大賞を受賞した臼田中学校美術部。全県から応募のあった105作品の中から選ばれた受賞作「佐久の鯉に、あいにコイ。」は、佐久の名物である佐久鯉をテーマに、絵の中から抜け出した鯉を追って、少女が市内を駆け回るというもの。引退した3年生10人を含めた34人の部員全員で約4ヶ月かけて作り上げました。コンテストに応募するのは2回目。前回は長野県知事賞を受賞したため、「今回はそれを超える大賞を狙って制作しました」と部長の井出蓮椰さんは話します。

 

488枚の作画を手描きで

大学時代にアニメーションを制作した経験のある顧問の丸田先生の提案で、実写をもとにアニメーションを作り上げる技法「ロトスコープ」を取り入れ、撮影した映像を元に488枚もの作画を手描きし、アニメーションを制作。副部長の横山美桜李さんが主役を演じた実写映像と組み合わせて作品に仕上げました。作画は一枚でも手を抜くと映像に違和感が出てしまうため、とにかく丁寧に描くことにこだわり、作画だけで3ヶ月を費やしました。12月の最終選考会では、佐久鯉の歴史や特長を寸劇で紹介するパフォーマンスを披露。脚本から出演、演出まですべnt02て生徒だけで行い、一丸となってプレゼンテーションを展開しました。中学生とは思えない完成度が高く評価され、大賞を受賞。作画の苦労があったので、喜びもひとしおだったそうです。

 

全員での制作活動を大切に

普段の活動は絵画や造形制作といった個々の活動ですが、9月の文化祭ではステージバック絵画の制作を全員で行います。臼田中学校の文化部は現在、美術部と吹奏楽部のみ。純粋に絵が好きで入部する生徒もいれば、運動が苦手だから美術部を選んだという生徒もいるのだとか。そこで丸田先生は、映像制作や写真にも幅を広げ、「全員が楽しみながら団結して取り組める活動」を目指すことにしたのだそうです。大賞を受賞したCMは、今年1年間テレビ放送されますので、ぜひ注目してみてください。