ぷらざINFO/この街の仲間たち

群読 佐久

発足2年目の群読サークル3333

「群読 佐久」は、ひとつの詩を数人のグループで朗読し、情感豊かな作品として聞き手に伝える活動をしているサークルです。代表を務める内堀さんは、30代の頃に見た群読に感銘を受け、長年やってみたいと思っていたそう。30年越しでその願いを叶えるため、東京で群読講座に参加。受講後「群読の魅力を佐久にも広めたい」と講師の金子よしえさんに相談し、昨年4月にサークルを発足させました。16人でスタートし、現在は60代〜70代の男女20人で活動しています。月2回の活動のうち1回は金子先生が東京から指導に訪れます。

 

朗読のアンサンブル

金子先生は、劇団員やフリーアナウンサーとして活躍し、東京アナウンス学院の講師も務める話し方のプロ。表現だけでなく、呼吸や発声法、滑舌も指導します。詩の世界観に合わせて音楽もつけるので、音楽に負けない声を出すための正しい発声法を大事にし、より豊かな表現を目指します。発声・滑舌練習をしっかりした後は数人のグループに分かれて練習。最後はグループごとに発表をします。群読はいわば朗読のアンサンブル。ちょっとした間の取り方で雰囲気を出したり、追いかけて読んだり、声を重ねたりすることで重厚感や臨場感を演出します。「みんなで読み合う楽しさや、声を重ねて作品を作り上げる面白さが魅力です」とメンバーのひとりは話してくれました。

 

声に人生が表れるnt02

練習では毎回違う詩を読むので、参加しやすい上、いろいろな詩に出会えるので、詩そのものの魅力にはまるメンバーも多いといいます。また、滑舌練習は脳トレの効果もあり、老化防止にもつながるのだそう。

「声に人生が表れるので、シニア世代こそ群読に挑戦してもらいたい」と金子先生。人生を映す「声」を共鳴させ、表現する楽しさを味わっている仲間たちです。