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佐久長聖高等学校 野球部

日々の積み重ねが生んだ結果

160人全員の気持ちを一つにして勝利を目指した長聖野球部員

160人全員の気持ちを一つにして勝利を目指した長聖野球部員

今年、第100回全国高校野球選手権記念長野大会で優勝し、2年ぶり8回目の夏の甲子園出場を果たした佐久長聖高等学校野球部。
部員は160人を超え、そのほとんどが寮で生活を共にしています。毎日学校が終わってから3時間、練習に汗を流し、寮に帰って夕食。その後もほとんどの部員が自主練習のためグラウンドへと向かいます。朝も全体練習は6時からの1時間ですが、30分前には自主的にグラウンドに集まり、練習を始めています。

 

物事を多角的にとらえる

監督は今年7年目になる藤原弘介さん。就任したての2012年にも夏の甲子園出場を果たし、その後も3回甲子園へと導きました。藤原監督は「部活はあくまで課外活動の一環として考え、第1に勉学など高校生としての生活を大切にしてほしい」と話します。野球には打つ、投げる、走るなどの身体能力だけでなく、頭を使った判断能力も重要な要素となります。「物事を一方向から見るのではなく、様々な視点から多角的にとらえることで、ピンチをチャンスに変え、得点につなげていくことが、野球だけでなく普段の生活においても役に立つスキル」と藤原監督は言います。

 

1戦1戦を大事に

熱の入った練習には緊張感と迫力があります

熱の入った練習には緊張感と迫力があります

昨年は惜しくも甲子園出場を逃し、そこから1年間、今年夏の県大会優勝をめざし頑張ってきた部員たちですが、基礎体力作りがメインの冬はどうしてもモチベーションが下がりがちに。主将の真銅龍平さんは自ら声を出し、真剣に取り組む姿を行動で示すことで160人を引っ張ってきたと言います。今回の県大会優勝、甲子園出場は部員の大きな自信にもつながりました。選手160人が一丸となり、試合1つ1つを大事にしながら臨んだ経験は、今後の更なる活躍に、大いに価値のあるものになるでしょう。