ぷらざINFO/この街の仲間たち

ハーモニカ同好会 ゆずりは

この街の仲間たち50手軽な楽器、ハーモニカ

ハーモニカの演奏をこよなく愛する「ゆずりは」の仲間たちは、60代から80代までの8名です。ハーモニカは、一人で吹くことも、皆で合奏することもできる手軽な楽器。両手で包むように持つ小さいものから大ぶりのもの、和音を奏でられるコードハーモニカまで種類もさまざまです。月2回、小諸市乙女の文化会館で練習し、年に5回ほど大きな発表会で演奏しています。指導するのは、信州国際音楽村ハーモニカ教室講師の滝沢博俊さんです。

向上心が若さの秘訣

「ゆずりは」ができたきっかけは、平成9年に公民館が開催したハーモニカ教室に現在の主要メンバーが参加したことでした。月一回の練習を1年間続けると、ハーモニカもずいぶん上達します。「ここでやめたらもったいない」と、思いを同じくする仲間が集まり同好会が発足しました。あれから14年、地道に活動を続けています。「ちょっと努力すると、その先が楽しい」と、仲間たちは語ります。ハーモニカ初心者で途中から参加した仲間もいます。最初は楽譜が読めず、きれいな音も出せませんでしたが、他のメンバーから「良い音が出てきたね」と褒められるのが嬉しくてあきらめずに続けたそうです。そして今や、立派な演奏者としてアンサンブルに参加できるようになりました。「皆で演奏している時や、アンサンブルのハーモニーを体全体で感じた時は本当に気持ちいい」と笑顔で語ってくれました。

練習風景特殊な楽譜とさぐり吹き

ハーモニカの楽譜は独特です。五線譜に音符が並ぶ楽譜と違い、記号が並んだ楽譜を使います。最初は皆、楽譜が読めず戸惑いますが、ハーモニカは音を聴きながら、それに近い音を唇で探りながら吹く「さぐり吹き」という方法でも演奏できます。そのため初心者でも他の人の音を聞きながら、なんとなく音を出すことができ、練習を重ねると、だんだんと音がきれいになっていきます。その変化を聴き逃さず褒めてくれる仲間に励まされながら、上達していくのだそうです。ハーモニカの音色のように素朴で、温かな気持ちで繋がっている素敵な仲間たちです。

 

●お問い合わせは
☎0267-23-5777(渡辺さん)