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(2011年3月28日)
「月刊ぷらざ佐久平 平成23年4月号」掲載
佐久市立国保浅間総合病院(☎0267-67-2295) 村島 隆太郎 院長
地域医療の危機に対して、佐久医師会の開業医の先生からは積極的に一次救急医療に参加し、勤務医の過重労働を軽減したいという声があがり、平成21年10月、佐久市は佐久医師会の協力のもとに、浅間総合病院内で「佐久地域休日小児科急病診療センター(日曜・祭日午前9時〜12時)」を開設しました。また翌平成22年10月からは「佐久地域平日夜間急病診療センター(平日19時〜21時30分)」も開設されました。いずれも、一次救急医療という比較的軽症の救急患者さんを佐久医師会の開業医の先生方が交代で診察する診療センターです。重症の患者さんが来られた場合は浅間総合病院医師がバックアップして診療にあたっております。
平成21年3月30日に発表した佐久市立国保浅間総合病院改革プランにおいて、当院は市立病院として、開業医による一次医療を医療連携により支援するとともに、急性期の入院機能を担う二次医療や救急医療機能を受け持つ地域の中核病院として存在し、三次医療である特定機能病院及び救命救急医療センター等に患者を搬送することにより、病院間の機能分担を図ることとし、地域医療機関との協力を推進し、更なる病病連携(病院間の連携)・病診連携(病院と診療所との連携)を強化するとしました。平成25年度開院予定である佐久総合病院基幹センター(仮称)との連携のみならず、他の地域医療機関・診療所とも地域医療連携を深めていきます。
地域医療を崩壊させないためには、各医療機関の役割分担が重要です。住民の方々には、是非「かかりつけ医(ホームドクター)」を持っていただきたいと思います。「かかりつけ医」とは日常的な診療や健康管理をおこなってくれる身近な医師のことで、病気だけでなく、皆さんの普段の状態・習慣・性格も理解されており、御家族の方の相談にも乗ってくれます。「かかりつけ医」の役割を担ってくれるのは開業医の先生方です。重症の場合などは適切に病院へ紹介してくれますので安心です。
地域医療を守るためには、地域の発展も重要です。不景気や人口減少などで地域が極端な斜陽となっている地域での、地域医療の維持・発展は、医療機関単独の努力では非常に困難です。現在、全国的に医師不足・看護師不足が叫ばれておりますが、やはり地域に魅力がないことには人は集まりません。行政・医療福祉機関・地域産業が協力し、パートナーシップを持って地域全体を発展させていく必要があります。地域が発展すれば、人材も確保しやすくなり、より良い医療が提供できます。当院は地域産業との連携・協力も深めていきたいと考え、佐久商工会議所「佐久ものづくり研究会」との情報交換もおこなっております。
佐久市立国保浅間総合病院は、改革プランに則り、周産期・小児医療、二次救急医療、市民の健康と生活を守る医療、特色ある専門性医療等に力をいれながら、他の地域医療機関と連携し、地域完結型医療をめざすとともに、地域の発展にも協力していきたいと考えております。地域医療を崩壊させないために、住民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
社団法人 佐久医師会〒385-0052 佐久市原569-7TEL0267-62-0442 FAX0267-63-3636http://saku-ishikai.or.jp
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「月刊ぷらざ佐久平 平成23年4月号」掲載
平成16年4月に新医師臨床研修制度が開始されました。研修医による研修先の選択が可能になったことで、都心の病院での研修を希望する人が増えました。大学病院は医局への入局者が減少したため、人員不足に陥り、派遣医師を地域病院から引き揚げ、地域病院は深刻な医師不足となりました。医師不足にともなう現場の過重勤務は、新たな医師離れを引き起こし、地域医療の崩壊は全国どの地域でもおこりうる状況です。
佐久市立国保浅間総合病院(☎0267-67-2295) 村島 隆太郎 院長
佐久市と佐久医師会の取り組み
地域医療の危機に対して、佐久医師会の開業医の先生からは積極的に一次救急医療に参加し、勤務医の過重労働を軽減したいという声があがり、平成21年10月、佐久市は佐久医師会の協力のもとに、浅間総合病院内で「佐久地域休日小児科急病診療センター(日曜・祭日午前9時〜12時)」を開設しました。また翌平成22年10月からは「佐久地域平日夜間急病診療センター(平日19時〜21時30分)」も開設されました。いずれも、一次救急医療という比較的軽症の救急患者さんを佐久医師会の開業医の先生方が交代で診察する診療センターです。重症の患者さんが来られた場合は浅間総合病院医師がバックアップして診療にあたっております。
地域医療連携
平成21年3月30日に発表した佐久市立国保浅間総合病院改革プランにおいて、当院は市立病院として、開業医による一次医療を医療連携により支援するとともに、急性期の入院機能を担う二次医療や救急医療機能を受け持つ地域の中核病院として存在し、三次医療である特定機能病院及び救命救急医療センター等に患者を搬送することにより、病院間の機能分担を図ることとし、地域医療機関との協力を推進し、更なる病病連携(病院間の連携)・病診連携(病院と診療所との連携)を強化するとしました。平成25年度開院予定である佐久総合病院基幹センター(仮称)との連携のみならず、他の地域医療機関・診療所とも地域医療連携を深めていきます。
住民の皆様へのお願い
地域医療を崩壊させないためには、各医療機関の役割分担が重要です。住民の方々には、是非「かかりつけ医(ホームドクター)」を持っていただきたいと思います。「かかりつけ医」とは日常的な診療や健康管理をおこなってくれる身近な医師のことで、病気だけでなく、皆さんの普段の状態・習慣・性格も理解されており、御家族の方の相談にも乗ってくれます。「かかりつけ医」の役割を担ってくれるのは開業医の先生方です。重症の場合などは適切に病院へ紹介してくれますので安心です。
地域産業との連携
地域医療を守るためには、地域の発展も重要です。不景気や人口減少などで地域が極端な斜陽となっている地域での、地域医療の維持・発展は、医療機関単独の努力では非常に困難です。現在、全国的に医師不足・看護師不足が叫ばれておりますが、やはり地域に魅力がないことには人は集まりません。行政・医療福祉機関・地域産業が協力し、パートナーシップを持って地域全体を発展させていく必要があります。地域が発展すれば、人材も確保しやすくなり、より良い医療が提供できます。当院は地域産業との連携・協力も深めていきたいと考え、佐久商工会議所「佐久ものづくり研究会」との情報交換もおこなっております。
最後に
佐久市立国保浅間総合病院は、改革プランに則り、周産期・小児医療、二次救急医療、市民の健康と生活を守る医療、特色ある専門性医療等に力をいれながら、他の地域医療機関と連携し、地域完結型医療をめざすとともに、地域の発展にも協力していきたいと考えております。地域医療を崩壊させないために、住民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
社団法人 佐久医師会
〒385-0052 佐久市原569-7
TEL0267-62-0442 FAX0267-63-3636
http://saku-ishikai.or.jp