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(2017年8月1日)
佐久中央医院 (☎0267-63-1001) 菅原 敏明 院長
子育て支援の一環として
先日の人口動態調査で2016年に国内で生まれた赤ちゃんの数が、97万人で統計を取り始めた1899年以降、初めて100万人を割ったことは記憶に新しいことと思います。女性が一生の間に産む子どもの人数、合計特殊出生率も1・44と2年ぶりに低下しました。このような少子化の進行そして核家族化により、お父さん、お母さん自身が小さな子どもとの接点を持たず、子育てを近くで経験することもなく大人になり、親になることが多くなりました。このような育児の基本的な知識の不足は、子どもが急に病気になって気軽に相談する人が近くにいない時など強い育児不安となって家族にのしかかってきます。特に初めてのお子さんの時は、医療機関がお休みの日曜祭日や夜間にどうしたらいいか分からずに不安な時を過ごした経験を持つ親御さんは少なくないと思います。このようなお父さんお母さんのために佐久市では、地域住民生活等緊急支援のための交付金を使い、子育て力向上事業の一環として、佐久医療センター小児科が中心となり佐久医師会がマニュアル「教えてドクター」を作成しました。この冊子は佐久市子育て支援課が窓口となり、保育園、幼稚園を通じて佐久市内の各家庭に配布しました。
いろいろな情報に振り回されていませんか?
パソコンやスマホの発達で子育てや病気の情報が簡単に手に入る時代になりました。あふれる情報の中で、どれが当てはまる病気なのか判断できずに右往左往し、安心した子育てが出来ない状況となっています。そこで「教えてドクター」です。自画自賛で申し訳ありませんが、このマニュアル、質の高い内容、適度の分量と親しみやすいイラストで非常に読みやすい、とても良い出来になっています。既に配布して1年半の時間が経ちましたがご家庭で利用されましたか?本棚等に眠っていませんか?持っていることを忘れていませんか?心配でなりません。そんなことはないよと怒っておられる方がたくさんいればこんなに嬉しいことはありません。老婆心ながら、ここでもう一度「教えてドクター」の利用の仕方をお話したいと思います。
家での使い方について
皆さんお手元の「教えてドクター」を見てください。持っていない方は上段の無料アプリをダウンロードしてください。
1.症状とおうちケア
この項目は子どもが病気になった時、特に休日や夜間などにとても頼もしい味方になってくれるところです。しっかり読んで正しい判断をしてください。ここでは、お子さんが病気の時に起こる代表的な11の症状が示してあり、どんな理由でこの症状が出るのか、症状のどこを注意して観察するのか、そしてこの冊子の優れている所の一つですが親御さん自身で実際にチェックリストをチェックしてみて、すぐに受診が必要(救急車を呼ぶことも含めて)なのか、おうちで様子をみていいのか、その時おうちでは何をしたらいいのかが分かるようになっています。一度お子さんが発熱した時などにチェックしてみてください。使い勝手が分かって良いと思います。
2.小児特有の病気について
ここは小児特有の9つの病気を取り上げて解説しています。お医者さんに受診した後に読んでください。読むことでお子さんの病気の理解を深めることが出来ます。読んでから分からないことがあれば、かかりつけ医の先生に聞いてみてください。優しく教えてくれると思います。
3.予防接種
ワクチンの効果やワクチンのスケジュール等、予防接種のことについて詳しく書かれています。お父さんやお母さんがワクチンに対して抱いている安全性に対する不安などにも答えています。日本もやっと欧米などワクチンの先進国に追いついてきましたが、まだまだ接種率が低いのが現状です。母子手帳を開いてもう一度お子さんのワクチン接種歴を確認してください。佐久市では医師会、市長さん、そして市職員の方々の並々ならぬ努力により今年の4月から1歳児のおたふくかぜワクチン接種に対して3000円の助成金が出ることになりました。この機会にたくさんのお子さんがおたふくかぜワクチンの接種を受けられることを希望します。実際には、事前の申請が必要です。母子手帳、保護者の身分を証明する物、印鑑を用意して、佐久市役所に隣接する佐久市保健センター、浅科、望月、臼田の各支所へ。さあ用意できましたか。今すぐ出かけましょう。
4.もっと知りたい 教えてドクター
ここでは育児をしていて気になる受動喫煙や電子メディアとの付き合い方などの問題についての答えが書いてあります。また子育てしていて困ったことや苦しいことがあった時、一人で悩んでしまうことがあるかもしれません。そんな時気軽に相談できる窓口の電話番号が記載されています。電話の向こう側には相談を優しく受け止めてくれる人が待っています。気軽に相談してください。
「教えてドクター」がこの地域で子育てするご家族の一助になれば幸いです。
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佐久中央医院 (☎0267-63-1001) 菅原 敏明 院長
子育て支援の一環として
先日の人口動態調査で2016年に国内で生まれた赤ちゃんの数が、97万人で統計を取り始めた1899年以降、初めて100万人を割ったことは記憶に新しいことと思います。女性が一生の間に産む子どもの人数、合計特殊出生率も1・44と2年ぶりに低下しました。このような少子化の進行そして核家族化により、お父さん、お母さん自身が小さな子どもとの接点を持たず、子育てを近くで経験することもなく大人になり、親になることが多くなりました。このような育児の基本的な知識の不足は、子どもが急に病気になって気軽に相談する人が近くにいない時など強い育児不安となって家族にのしかかってきます。特に初めてのお子さんの時は、医療機関がお休みの日曜祭日や夜間にどうしたらいいか分からずに不安な時を過ごした経験を持つ親御さんは少なくないと思います。このようなお父さんお母さんのために佐久市では、地域住民生活等緊急支援のための交付金を使い、子育て力向上事業の一環として、佐久医療センター小児科が中心となり佐久医師会がマニュアル「教えてドクター」を作成しました。この冊子は佐久市子育て支援課が窓口となり、保育園、幼稚園を通じて佐久市内の各家庭に配布しました。
いろいろな情報に振り回されていませんか?
パソコンやスマホの発達で子育てや病気の情報が簡単に手に入る時代になりました。あふれる情報の中で、どれが当てはまる病気なのか判断できずに右往左往し、安心した子育てが出来ない状況となっています。そこで「教えてドクター」です。自画自賛で申し訳ありませんが、このマニュアル、質の高い内容、適度の分量と親しみやすいイラストで非常に読みやすい、とても良い出来になっています。既に配布して1年半の時間が経ちましたがご家庭で利用されましたか?本棚等に眠っていませんか?持っていることを忘れていませんか?心配でなりません。そんなことはないよと怒っておられる方がたくさんいればこんなに嬉しいことはありません。老婆心ながら、ここでもう一度「教えてドクター」の利用の仕方をお話したいと思います。
家での使い方について
皆さんお手元の「教えてドクター」を見てください。持っていない方は上段の無料アプリをダウンロードしてください。
1.症状とおうちケア
この項目は子どもが病気になった時、特に休日や夜間などにとても頼もしい味方になってくれるところです。しっかり読んで正しい判断をしてください。ここでは、お子さんが病気の時に起こる代表的な11の症状が示してあり、どんな理由でこの症状が出るのか、症状のどこを注意して観察するのか、そしてこの冊子の優れている所の一つですが親御さん自身で実際にチェックリストをチェックしてみて、すぐに受診が必要(救急車を呼ぶことも含めて)なのか、おうちで様子をみていいのか、その時おうちでは何をしたらいいのかが分かるようになっています。一度お子さんが発熱した時などにチェックしてみてください。使い勝手が分かって良いと思います。
2.小児特有の病気について
ここは小児特有の9つの病気を取り上げて解説しています。お医者さんに受診した後に読んでください。読むことでお子さんの病気の理解を深めることが出来ます。読んでから分からないことがあれば、かかりつけ医の先生に聞いてみてください。優しく教えてくれると思います。
3.予防接種
ワクチンの効果やワクチンのスケジュール等、予防接種のことについて詳しく書かれています。お父さんやお母さんがワクチンに対して抱いている安全性に対する不安などにも答えています。日本もやっと欧米などワクチンの先進国に追いついてきましたが、まだまだ接種率が低いのが現状です。母子手帳を開いてもう一度お子さんのワクチン接種歴を確認してください。佐久市では医師会、市長さん、そして市職員の方々の並々ならぬ努力により今年の4月から1歳児のおたふくかぜワクチン接種に対して3000円の助成金が出ることになりました。この機会にたくさんのお子さんがおたふくかぜワクチンの接種を受けられることを希望します。実際には、事前の申請が必要です。母子手帳、保護者の身分を証明する物、印鑑を用意して、佐久市役所に隣接する佐久市保健センター、浅科、望月、臼田の各支所へ。さあ用意できましたか。今すぐ出かけましょう。
4.もっと知りたい 教えてドクター
ここでは育児をしていて気になる受動喫煙や電子メディアとの付き合い方などの問題についての答えが書いてあります。また子育てしていて困ったことや苦しいことがあった時、一人で悩んでしまうことがあるかもしれません。そんな時気軽に相談できる窓口の電話番号が記載されています。電話の向こう側には相談を優しく受け止めてくれる人が待っています。気軽に相談してください。
「教えてドクター」がこの地域で子育てするご家族の一助になれば幸いです。
【謝辞】坂本先生を始め佐久医療センター小児科の先生方、素晴らしいマニュアルをありがとうございました。今なお先生方の努力でこのマニュアルは進化しています。本当にありがとうございます。