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くろさわ病院新築移転 ~地域包括ケアシステムの拠点を目指して~

社会医療法人恵仁会の核であるくろさわ病院は建物の老朽化により、この4月にJR小海線中込駅前に新築移転しました。今回の施設は中込会館が併設され、今まで以上に中込駅前に人が集まることが考えられます。また少子高齢化・人口減少社会において、地域の皆さまが医療や介護のみならず、安心して暮らせるような生活を支える地域包括ケアシステムの拠点になっていきたいと考えています。

 

社会医療法人恵仁会 くろさわ病院 (☎0267-64-1711) 黒澤 一也 院長

 

新施設の特徴iga01

今回移転する新施設はくろさわ病院をはじめ、介護老人保健施設安寿苑、ケイジン保健医学センターやケイジン訪問看護ステーション、恵仁会本部が共に移転します。旧病院施設が建て増しにより、入り組んだ不便な建物であったため、新施設はコンパクトかつシンプルに、そして患者さまや利用者さま、また職員の動線を考えた施設になっております。画像や検査には最新の機器を取り揃え、各施設とも快適に利用できる空間となっております。

 

中込会館

最大の特徴は中込会館の併設です。地域の皆さまのご要望もあり、老朽化した中込会館が新施設の中に併設されております。連絡橋で繋がった立体駐車場を完備し、当法人施設・中込施設共に利用できるようになっております。

 

リハビリテーション施設iga02

 新施設では当院の売りであるリハビリテーションが更に充実しております。中心となるリハビリテーションセンターは前施設より大幅に広くなり、機器も充実しております。4階にあるセンターからは雄大な浅間山が見え、絶好のロケーションでリハビリをすることができます。

また病院通所リハビリと安寿苑通所リハビリが2階で隣接していますので、状態に応じて各施設を選択し、状態が変わっても同じフロアで継続してリハビリが受けられるようになっています。

 

救急外来と手術室

 現在当院では年間約300台超の救急車を受け入れております。様々な救急患者さまを受け入れるべく救急室を外来から独立させ対応できるようにしました。

また救急件数増加に伴い手術件数も昨年度は300件を越え、年々増加しております。そのため手術室を2部屋に増やし、一方はナビゲーションシステム導入で増加している人工関節手術に対応すべく、最新の空調システムを配備したクリーンルームとなっております。また中央材料室も最新の滅菌システム等を導入し、安全・感染対策を行っております。

 

地域包括ケアシステムの構築にむけて

今回のくろさわ病院新施設は単なる病院の移転だけでなく、駅前という立地に公的施設を併設したことで、人が多く集う場所になると考えています。人が集まることで街が活性化し、また様々な世代の方が交流し、ひいては生活を支える地域包括ケアシステムの拠点になると考えています。

今後地域包括ケアシステムの拠点になるべく新しい建物に負けないよう、質の高い保健・医療・福祉を提供していきたいと考えております。

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