佐久、小諸、上田…東信のことなら、ぷらざINFO
マークはクーポン券付きのお店です
(2012年3月31日)
グルメが集う軽井沢で評判を呼んでいる焼酎があります。それが軽井沢産の芋だけで醸した限定焼酎「こてさんね」。芋焼酎は九州という思い込みをくつがえすアイデアは、岩村田宿に代々続く小さな酒蔵の挑戦でした。
「企画を出したのが2年前の2月で、その年の4月にはもう芋苗を植え付けていました」と笑うのは、戸塚酒造店専務の戸塚繁さん。芋焼酎造りの神さまと呼ばれる鹿児島・八千代伝酒造の吉行正巳杜氏に無理を承知で連絡を取ったところ、快く指導を引き受けてもらうことができ、「地物にこだわった本格焼酎を造りたい」という想いが一気にかたちになったといいます。
難しさやコストを度外視して、芋はすべて農薬を使わずに栽培。初年度、1町歩の畑にスタッフ総出で手植えした1万本の苗は、毎朝夕の草取りの成果もあってか10t余りの収穫となりました。品種は黄金千貫、紫芋など10種類。2年目となる今年は「昨年よりもっと芋の風味が残る本格派」に仕上がっています。「まだ試行錯誤の段階。飲む人に毎年、前より良くなったと言われたいですね」と、更なる高みを目指します。
清酒に関しては全国的にも早い段階で糖類添加をやめ、醸造用アルコールは、米アルコールを使用。醸す全量を米本来の味で勝負する、それも蔵のこだわり。代表銘柄「寒竹」の、ごまかしのない、すっきりとした味わいは今や東京の名店でも評価を受けており、新丸ビル内で味わえます。アメリカへは専務自らが12年前に訪れて販路を広げており、LAやNY、サンフランシスコでも、墨痕鮮やかな「寒竹」の和紙ラベルを見ることができます。
「考え付いたらすぐやること」が戸塚さん自身のヒットの法則。「いいと思ったことは結果もほぼ、ずれずについて来た。途中で考えるにしても瞬発力が大事」。老舗16代目としてのプレッシャーを感じながらも「今がいちばん楽しい」という戸塚さん。その視線は常に、酒の郷・佐久を担う新しい世代の酒造りに焦点を当てています。
戸塚酒造店 TEL.0267-67-2105 佐久市岩村田752
«PREV
月刊ぷらざ編集部(株式会社信州広告社)
Copyright(c) saac.co.ltd All Rights Reserved.
新世代の芋焼酎
グルメが集う軽井沢で評判を呼んでいる焼酎があります。それが軽井沢産の芋だけで醸した限定焼酎「こてさんね」。芋焼酎は九州という思い込みをくつがえすアイデアは、岩村田宿に代々続く小さな酒蔵の挑戦でした。
「考え付いたらすぐやること」が戸塚さん自身のヒットの法則。「いいと思ったことは結果もほぼ、ずれずについて来た。途中で考えるにしても瞬発力が大事」。老舗16代目としてのプレッシャーを感じながらも「今がいちばん楽しい」という戸塚さん。その視線は常に、酒の郷・佐久を担う新しい世代の酒造りに焦点を当てています。
戸塚酒造店
TEL.0267-67-2105
佐久市岩村田752